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HMG-CoA reductase阻害薬(スタチン系薬剤)による心血管イベント一次予防効果
network meta-analysis

スタチン系薬剤に心血管死および主要イベントの一次予防効果が認められる。 Mills EJ, et al. Primary prevention of cardiovascular mortality and events with statin treatments: a network meta-analysis involving more than 65,000 patients. J Am Coll Cardiol. 2008; 52: 1769-81.PubMed

コメント

スタチンを用いた大規模臨床試験のメタ解析は2005年にBaigentらによりLancetに発表された論文(Lancet. 2005; 366: 1267-78.)のインパクトが強く,スタチンの有効性が広く認められるにいたった。しかし,彼らのメタ解析には,二次予防や高リスクの糖尿病も含まれており,本当の意味での一次予防での有効性は推測の域をでなかった。また,いくつかの一次予防のメタ解析もあるが,解析された数が少なく,バイアスのかかる恐れがあった。本研究では,わが国のKLISやMEGAという試験も含まれた20試験という大規模なメタ解析となっている。結果としては,総死亡も7%と若干ではあるが有意に低下させ,Baigentらのメタ解析と比較すると,その効果の程度は低いものの,ほぼ同様の傾向は示した。特徴的なことは,スタチンの薬剤間の比較も行っているが,有意性を持った差は示し得なかったということであろう(寺本)。

目的 スタチン系薬剤による心血管イベントの二次予防,死亡抑制効果は確立しているが,一次予防効果に関してはまだ十分に明らかではない問題がある。
そこで一次予防において,スタチン系薬剤の重要な臨床エンドポイントおよび死亡への影響を定量化して検討する。合わせて,特定のスタチン系薬剤により差があるのかを検証する。
対象 20*のランダム化試験(RCT)・65,261例。
スタチン系薬剤(atorvastatin, fluvastatin, lovastatin, pitavastatin, pravastatin, rosuvastatin, simvastatin)の有効性を12ヵ月以上追跡した一次予防を主体としたRCT。スタチン系薬剤群をプラセボ群,標準治療群,スタチン系薬剤非投与群と比較し,重要な心血管転帰(全死亡,心血管死,致死的・非致死的心筋梗塞,主要な冠動脈イベント)の結果を報告した試験。
除外基準:cerivastatin(重篤な有害イベントのため市場から撤退)の試験;サロゲートエンドポイント(LDL-C, HDL-C)のみの結果しか発表されていない試験;非ランダム化追跡試験;高リスクの糖尿病患者(主要冠イベント,脳卒中の10年発症リスクが約20%を超える)を対象にした試験。
一次予防試験の定義:対象患者の大半(>50%)に冠動脈疾患の既往がない場合。
 *atorvastatin(15,907例):ASCOT-LLA, ASPEN, CARDS, Mohler 2003, fluvastatin(3,463例):ALERT, BCAPS, HYRIM, lovastatin(7,524例):ACAPS, AFCAPS/TexCAPS, pravastatin(38,367例):ALLHAT-LLT, CAIUS, FAST, KAPS, KLIS, MEGA, PHYLLIS, PMSG, PREVEND IT, PROSPER, WOSCOPS
方法 次の10のデータベースを検索(試験開始~2008年5月):MEDLINE, EMBASE, Cochrane CENTRAL, AMED, CINAHL, TOXNET, Development and Reproductive Toxicology, Hazardous Substances Databank, PsychINFO, Web of Science。約1700誌の1993年以降のフルテキストを含むデータベース(OVID, ScienceDirect,Ingenta), システマティック・レビュー,ヘルステクノロジーアセスメントの参考文献一覧も検索した。
結果 ・全死亡:19のRCT・63,899例を統合。スタチン系薬剤の対照薬と比較した相対リスク(RR)は0.93:95%信頼区間0.87-0.99(P=0.03), I2(分散)=5%;95%信頼区間;0-51%, 異質性 P=0.39。
・心血管死:17のRCT・59,469例を統合。RR 0.89;0.81-0.98(P=0.02), I2=0%;0-41%,異質性 P=0.50。
心筋梗塞による死亡:9のRCT・17,783例を統合。RR 0.46;0.26-0.79(P=0.005), I2=0%;0-43%, 異質性P=0.90。
脳卒中による死亡:11のRCT・31,035例を統合。RR 1.05;0.79-1.39(P=0.72), I2=0%;0-43%, 異質性P=0.53。
・非心血管死:18のRCT・63,333例を統合。RR 0.98;0.90-1.07(P=0.62), I2=0%;0-46%, 異質性 P=0.59。
・主要心血管イベント:17のRCT・53,371例を統合。RR 0.85;0.77-0.95(P=0.004), I2=61%;38-77%,異質性 P=0.001。
・心筋梗塞:17のRCT・52,976例を統合。RR 0.77;0.63-0.95(P=0.01), I2=59%;24-74%, 異質性 P=0.001。
・脳卒中:18のRCT・57,430例を統合。RR 0.88;0.78-1.00(P=0.05), I2=15%;0-53%, 異質性 P=0.27。
・血行再建術:13のRCT・37,439例を統合。RR 0.84;0.66-1.08(P=0.18), I2=66%;36-81%, 異質性 P=0.001。
・狭心症:11のRCT・38,598例を統合。RR 1.01;0.67-1.52(P=0.95), I2=79%;60-89%, 異質性 P<0.0001。
癌,横紋筋融解症発症リスクの増加も認められなかった。
癌:10のRCT・45,469例を統合。RR 1.02;0.94-1.11(P=0.59), I2=0%;0-46%, 異質性 P=0.70。
横紋筋融解症:9のRCT・39,383例を統合。RR 0.97;0.25-3.83(P=0.96), I2=0%;0-40%, 異質性 P=0.85。

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