循環器トライアルデータベース

BCAPS
β-Blocker Cholesterol-Lowering Asymptomatic Plaque Study

目的 プラークを有する無症候性頸動脈疾患患者において,頸動脈内膜-中膜厚(IMT)に及ぼす効果をβ遮断薬とHMG-CoA reductase阻害薬とで比較。
デザイン 無作為,プラセボ対照,二重盲検,factorial,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は36か月。試験終了は1999年2月。
対象患者 793例。49~70歳。右頸動脈疾患例。
除外症例:3か月以内の心筋梗塞,狭心症,脳卒中の既往,右頸動脈のインターベンション施行歴,血圧>160/95mmHg,総コレステロール(TC)>308.8mg/dL,インスリン治療が必要となりそうな高脂血症。
治療法 次の4群にfactorial割付け。プラセボ/プラセボ群(199例),β遮断薬metoprolol(25mg/日)/プラセボ群(199例),HMG-CoA reductase阻害薬fluvastatin(40mg/日)/プラセボ群(198例),metoprolol/fluvastatin群(197例)。
主要な効果の測定は総頸動脈の平均IMT(IMTmean)の変化,および頸動脈球の最大IMT(IMTmax)で行った。
結果 IMTmaxの進展は18か月後(-0.058mm/年,p=0.004),36か月後(-0.023mm/年,p=0.014)いずれもmetoprolol群で有意に抑制された。心血管イベントの発生はmetoprolol群はmetoprolol非投与群より低い傾向にあった(5例 vs 13例,p=0.055)。
IMTmeanの進展は36か月後,fluvastatin群で有意に抑制された(-0.009mm/年,p=0.002)。fluvastatin投与の女性で一過性肝酵素の上昇がみられた。
★結論★β遮断薬が頸動脈プラークを有しながらも臨床的には健康で無症候の症例において,頸動脈IMTの進展を抑制することを示した最初の無作為試験。β遮断薬に抗粥状動脈硬化作用がある可能性を示唆している。
文献
  • [main]
  • Hedblad B et al: Low-dose metoprolol CR/XL and fluvastatin slow progression of carotid intima-media thickness; main results from the beta-blocker cholesterol-lowering asymptomatic plaque study (BCAPS). Circulation. 2001; 103: 1721-6. PubMed

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収載年月2001.07