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身体活動に関する助言またはstructured exercise(個別に計画された指導下での有酸素運動,レジスタンス運動およびその組み合わせ)が2型糖尿病患者のHbA1cに及ぼす効果
meta-analysis

週150分以上のstructured exerciseを12週間以上行うことで,2型糖尿病患者のHbA1c値が有意に低下。身体活動についての助言は食事についての助言を組み合わせたときのみ有効。
Umpierre D, et al. Physical activity advice only or structured exercise training and association with HbA1c levels in type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis. JAMA. 2011; 305: 1790-9. PubMed

コメント

2型糖尿病の治療における運動療法の重要性は今さら確認するまでもないが,実際には千例を超すような大規模なランダム化比較試験(RCT)は現在のところまだ行われてはいない。メタアナラシスという性格上,本研究ではその運動内容そのものや介入時HbA1cのレベルにheterogeneityがあり,結果の解釈には慎重を要するであろう。もう一点,これらの試験で我々が見過ごしてはいけないのは,これらの指導にかかる費用である。運動療法は「ただ」ではないのは過去に多数報告があり,決して侮れない。そのあたりの対費用効果を含めた多数例のRCTを待ちたい(弘世)。


目的 運動は食事療法,薬物療法とともに糖尿病管理の重要な要素であり,ガイドラインでも2型糖尿病患者に週150分以上の有酸素運動と週3回のレジスタンス運動(筋力トレーニング)を薦めている。個別に計画された指導下での有酸素運動,レジスタンス運動およびその組み合わせ(structured exercise)はHbA1cを改善することがメタ解析で報告されているものの,運動の種類と血糖コントロールの関連性は明らかでない。また,エネルギー消費を高める身体活動は運動よりも実行しやすく,ほとんどの2型糖尿病患者に薦められるべきだが,身体活動に関する助言により血糖コントロールが改善するかどうかを検討したメタ解析はない。そこで,2型糖尿病患者を対象に,structured exerciseまたは身体活動についての助言がHbA1cに及ぼす効果を検討したランダム化比較試験(RCT)のシステマティックレビューおよびメタアナリシスを行った。
対象 47試験8,538例。>18歳の2型糖尿病患者において,structured exercise(有酸素運動,レジスタンス運動,その組み合わせ),または身体活動についての助言*(+食事についての助言)を対照と比較し,HbA1cをエンドポイントとして,ベースライン値および介入後のHbA1cの平均値あるいは平均値の差,それぞれの分散を報告しているRCTで,身体活動を制限する症状のない運動可能者を対象としたもの。
除外基準:追跡期間<12週など。
* 指導下での運動は一部あるいは行わず,定期的な運動についての指導を実施,あるいは指導に加えて個別の運動処方を作成。
方法 MEDLINE,Cochrane Central Register of Controlled Trials, EMBASE,ClinicalTrials.gov, SPORTdiscus,LILACSデータベース(1980年1月~2011年2月)を検索し,参考文献をハンドサーチ。検索用語は“exercise”,“diabetes mellitus”,“physical activity”,および関連用語。英語,ポルトガル語,スペイン語のフルテキストのみをレビューした。
システマティックレビュー,メタ解析はPreferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-Analyses (PRISMA) 声明に従って行った。
結果 [structured exercise(介入)vs 対照:23試験(1,513例)]
介入群では対照群に比べてHbA1c値が低下した(加重平均差-0.67%,95%信頼区間-0.84~-0.49%;I 2=91.3%;異質性のP<0.001)。
運動の種類別にみても,介入群では対照群に比べてHbA1c値が有意に低下した。
・有酸素運動(18試験848例):-0.73%,-1.06~-0.40%;I 2=92.8%;異質性のP<0.001。
 ・レジスタンス運動(4試験261例):-0.57%,-1.14~-0.01%;I 2=92.5%;異質性のP<0.001。
 ・有酸素+レジスタンス運動(7試験404例):-0.51%,-0.79~-0.23%;I 2=67.5%;異質性のP=0.005。
また,運動時間>150分/週(-0.89%,-1.26~-0.51%;I 2=91.4%)では,≦150分/週(-0.36%,-0.50~-0.23%,I 2=78.6%)に比べてHbA1cの低下が大きかった。

[身体活動に関する助言 vs 対照:(24試験7,025例)]
介入群は対照群よりもHbA1cの低下が大きかった(-0.43%,-0.59~-0.28%,I 2=62.9%,異質性のP<0.001)。ただし,その差が有意であったのは身体活動に関する助言に加えて食事に関する助言を行った場合で(-0.58%,-0.74~-0.43%;I 2=57.5%;異質性のP=0.007),身体活動についての助言のみではHbA1cの有意な変化を認めなかった(-0.16%,-0.50~0.18%;I 2=61.2%,異質性のP=0.001)。

[有害事象]
介入に関連した有害事象の報告はなかった。


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