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colchicineによる冠動脈疾患二次予防
meta-analysis

冠動脈疾患二次予防において,colchicineにより心筋梗塞,脳梗塞,血行再建術の低減が認められた。この結果は,冠動脈イベント再発予防のためのcolchicine投与を支持するものである。
Samuel M, et al. Long-term trials of colchicine for secondary prevention of vascular events: a meta-analysis. Eur Heart J. 2025 May 2:ehaf174. doi: 10.1093/eurheartj/ehaf174. Online ahead of print. PubMed


目的 colchicineは,冠動脈疾患二次予防における冠動脈イベント残存リスク低減のための安全かつ安価な抗炎症薬として浮上してきている。最近行われたCLEAR-SYNERGY(7,062例)では,急性心筋梗塞患者におけるcolchicineの有効性について検討された。しかし,COVID-19流行下であり,colchicineの有効性は示されなかった。本解析では,システマティックレビューやメタ解析における新しいエビデンスを統合し,アテローム性血管疾患二次予防におけるcolchicineの有効性および安全性の再評価を行った。
方法 Medline(PubMed),EMBASE,Cochrane Central(開始日~2024年11月5日)にて,冠動脈疾患二次予防としてcolchicineをプラセボまたは非colchicineと比較したRCTを検索。なお,12ヵ月以上追跡を行った試験を対象としたため,CHANCE-3など追跡期間が短い試験は除外した。
有効性の一次エンドポイントはMACE(心血管死,脳卒中,心筋梗塞,緊急血行再建術)。
対象 6試験(心筋梗塞後:COLCOT,CLEAR-SYNERGY,脳卒中後:CONVINCE,安定冠動脈疾患:LoDoCo,LoDoCo2,急性冠症候群: COPS),21,800例(colchicine群10,871例,プラセボ群10,929例[LoDoCoのみ非colchicine])。
結果 [一次エンドポイント]

colchicineはプラセボに比べ,MACEを抑制した(pooled HR 0.75,95%CI 0.56-0.93,I²=77.1%)。
colchicineによる冠動脈イベント低減は,心筋梗塞,脳卒中,緊急血行再建術の低減によるものであった。心血管死は有意差が認められなかった。
心筋梗塞:pooed HR 0.71,95%CI 0.51-0.91,I²=62.5%。
脳梗塞:pooed HR 0.63,95%CI 0.34-0.92,I²=61.1%。
緊急血行再建術:pooed HR 0.67,95%CI 0.41-0.93,I²=77.6%。

[安全性転帰]

安全性転帰について,両群に有意差は認められなかった。
全死亡:RR 1.01,95%CI 0.80-1.28。
非心血管死:RR 1.08,95%CI 0.76-1.54。

(収載年月2025.6)
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