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孤立性拡張期高血圧患者における薬物的降圧療法の有効性
meta-analysis

孤立性拡張期高血圧(IDH)患者における薬物的降圧療法は,非IDH患者に比し,有効性が低い,または高いというエビデンスは示されなかった。拡張期血圧(DBP)が低い患者においても,相対リスク低下は減退しなかった。さまざまな臨床的特徴において,有意差は認められなかった。
Bidel Z, et al. Blood pressure lowering in isolated diastolic hypertension and cardiovascular risk: an individual patient data meta-analysis. Eur Heart J 2026; 47: 1649-1657. PubMed


目的 降圧は心血管疾患(CVD)リスクを低下させるが,収縮期血圧(SBP)は正常だがDBPが高いIDH(SBP<130mmHgかつDBP≧80mmHg)患者における治療のベネフィットは不明である。本メタ解析では,Blood Pressure Lowering Treatment Trialists’ Collaboration(BPLTTC)により行われた大規模試験のデータを用い,薬物的降圧療法の有効性を検討した。
対象 358,325例・51試験(イベントまでの時間に関するデータが得られなかった1試験を除外)。
患者背景:IDH群15,845例,非ICD群342,480例。年齢中央値はそれぞれ60.6歳,65.2歳,女性30.0%,42.1%,血圧:122.5/84.0mmHg,153.8/87.5mmHg。
方法 BPLTTCのデータ(2024年8月時点で52試験)より,各群1,000患者・年以上の追跡があり,年齢,血圧値,追跡期間中のCVDイベントについて報告している試験を対象とした。心不全や短期インターベンション患者を対象とした試験や,急性心疾患患者において行われた試験は除外した。
結果 追跡期間中央値4.2年において,5mmHgのSBP低下は主要心血管イベントをIDHの有無にかかわらず同様に低下させた(IDH:HR 0.91,95%CI 0.82-1.01,非IDH:HR 0.90,95%CI 0.89-0.92,交互作用P=1.00)。
ベースライン時SBP<130mmHgの患者46,825例におけるDBP別の解析でも,治療効果について,不均一性はみられなかった(<60mmHg群:HR 0.71,0.57-0.88,≧60~<70mmHg群:HR 0.88,0.79-0.98,≧70~<80mmHg群:HR 0.90,0.82-0.99,≧80~<90mmHg群:HR 0.90,0.79-1.02,≧90mmHg群:HR 1.00,0.82-1.22,交互作用P=0.26)。
CVD既往歴,年齢,以前の薬物療法,血圧測定法による相対的治療効果について,有意差は認められなかった。
(収載年月2026.04)
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