循環器トライアルデータベース
HOME
トライアル検索
フリーワード検索
*検索について
トライアル名検索
1 4 5
A B C D E F
G H I J K L
M N O P Q R
S T U V W X
Y Z
疾患分類検索
薬効分類検索
薬剤名検索
治療法検索
キーワード検索
掲載トライアル一覧
学会情報
meta-analysis, pooled analysis
日本のトライアル
Trial Review
用語説明
Topic
開設10周年記念座談会
開設5周年記念座談会
AHA2012/ISH2012特別企画
このサイトについて
ライフサイエンス出版のEBM関連書籍
meta-analysis, pooled analysis
← meta-analysis, pooled analysis のトップページへもどる
サイアザイド系・サイアザイド様利尿薬と血圧,カリウム,尿酸塩の用量反応関係
meta-analysis

血圧,K,尿酸塩の用量反応関係の強さはbendroflumethiazide>chlorthalidone>hydrochlorothiazide。
Peterzan MA, et al. Meta-analysis of dose-response relationships for hydrochlorothiazide, chlorthalidone, and bendroflumethiazide on blood pressure, serum potassium, and urate. Hypertension. 2012; 59: 1104-9. PubMed

コメント

最近,同じサイアザイド系降圧利尿薬でも類似薬であるクロルタリドンのほうが降圧効果および心血管合併症予防効果においてヒドロクロロチアジドよりも強いことが明らかになっている。本論文は4683例の降圧,血清カリウム,血清尿酸値の用量関係についてメタ解析を行い,そのことをさらに裏付ける結果を示している。サイアザイド系利尿薬ヒドロクロロチアジと類似薬クロルタリドンとでは,収縮期血圧を10mmHg下降させるのに要する用量が,前者では26.4mgであるのに対して後者は8.6mgですむことが示されている。また血清カリウム値に関してもクロルタリドンのほうが低用量で下げており,低カリウム血症をきたしやすいことも示されている。bendroflumethiazideはサイアザイド系降圧利尿薬であるが,わが国では未発売であり適正用量が不明であることや,かつ選択された論文が1論文のみであるので評価はむずかしい。(桑島

目的 サイアザイド系利尿薬とサイアザイド様利尿薬は高血圧の管理に広く使用されているが,降圧効果や心血管疾患予防効果における両者の同等性が最近疑問視されている。
もっとも汎用されている3種類のサイアザイド(サイアザイド系利尿薬:hydrochlorothiazide,bendroflumethiazide;サイアザイド様利尿薬:chlorthalidone)の降圧効果および血清カリウム(K)値,尿酸値に及ぼす影響の用量反応性を比較した。
対象 4,683例・26試験*。高血圧(≧160/90mmHg)患者においてサイアザイド系またはサイアザイド様利尿薬の単剤療法2用量群以上を比較したランダム化プラセボ対照二重盲検並行比較試験で,追跡期間≧4週間,ウォッシュアウト≧2週間,プラセボ群はその他の降圧薬非投与,収縮期血圧(SBP),拡張期血圧(DBP),血清K,尿酸塩,コレステロール,血糖値,血漿レニン活性,または尿中電解質のいずれか1項目以上を測定したもの。漸増投与期間(≧4週間)を設けている場合は血圧反応にかかわらず全例に増量を行った場合を,またK補給を用いた試験は漸減および中止プロトコール以外を可とした。
除外基準:クロスオーバー試験,対象が<18歳,腹水を伴う肝硬変,ネフローゼ症候群,腎機能障害,血清クレアチニンが正常の1.5倍超,心不全,二次性高血圧,特発性高Ca尿症,副甲状腺機能亢進症/低下症など。
* hydrochlorothiazide 22試験,chlorthalidone 3試験,bendroflumethiazide 1試験。
■患者背景:年齢中央値53歳,プラセボrun-in期間終了時の平均血圧153/100mmHg。
方法 Embase(1980-2010年第50週),Ovid Medline(1950-2010年11月第3週),metaRegister of Controlled Trials,Cochrane Centralを検索。関連するメタアナリシスおよびレビュー論文の参考文献も検索し,未発表試験の著者にも連絡。未発表の1試験(ClinicalTrials gov. No: NCT00153049)も含めた。
結果 検討された用量はhydrochlorothiazide 3-100mg,chlorthalidone 12.5-75mg,bendroflumethiazide 1.25-10mg。

[血圧]
各薬剤の用量(対数変換)とプラセボで調整したSBPの低下には線形の関係が認められ,関係の強さはbendroflumethiazide>chlorthalidone>hydrochlorothiazideの順であった。
SBPを10mmHg低下させるのに必要な各薬剤の用量は,bendroflumethiazide 1.4mg,chlorthalidone 8.6mg,hydrochlorothiazide 26.4mgと推定された。高用量投与によるSBPの低下度には薬剤間で差はなかった(hydrochlorothiazide>25mg:pooled効果量-10.1,95%信頼区間-13.4--6.8;chlorthalidone>25mg:-15.5,-21.0--9.9;bendroflumethiazide>5mg:-14.2,-22.0--6.4;異質性のP=0.7)。
DBPについても同様の結果が得られた。DBPを4mmHg低下させるのに必要な用量は,chlorthalidone 14.0mg,hydrochlorothiazide 20.8mg(bendroflumethiazideは全用量で>4mmHg低下)。

[血清K]
用量反応関係の強さはSBPと同様であった。
血清K値を0.4mmol/L低下させるのに必要な用量は,bendroflumethiazide 4.2mg,chlorthalidone 11.9mg,hydrochlorothiazide 40.5mg。

[尿酸塩]
用量反応関係の強さはSBPと同様であった。
尿酸塩を36μmol/L増加させるのに必要な用量はそれぞれ2.1mg,8.9mg,12.3mg。

[感度分析]
質の低い試験を除いた感度分析で,結果の大きな変化は認められなかった。

(収載年月2012.07)
▲pagetop
    --------------------
© 2001-. Life Science Publishing Co., Ltd
 
携帯版 EBM LIBRARY