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ESC2011 Hot Line III
EXAMINATION | |
A Clinical Evaluation of Xience-V Stent in Acute Myocardial INfArcTION | |
リアルワールドでの高リスクST上昇型心筋梗塞患者において,第2代ステントeverolimus溶出ステントは1年後の全死亡,心筋梗塞,再血行再建術を有意に抑制せず。ステント血栓症の発生率は低い(all-comer試験)。 | 背景・目的 |
高リスクのST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者における新世代薬剤溶出性ステント(DES)の安全性,有効性に関するデータはない。 高リスク患者において,第2世代DES(everolimus溶出ステント:EES)の安全性,有効性をall-comer・ランダム化比較試験で検証する。 [一次エンドポイント] 1年後の全死亡,心筋梗塞,血行再建術の複合エンドポイント。 |
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デザイン | ランダム化,単盲検,多施設(スペイン,イタリア,オランダの12施設),intention-to-treat解析。 |
期間 | 追跡期間は5年。今回の発表は1年後の結果。 |
対象 |
1,498例。固有血管の緊急PCIが必要なSTEMI発症から48時間以内の急性心筋梗塞患者:発症から12時間以内のprimary PCIが必要なSTEMI;rescue PCI;血栓溶解療法成功例;latecomers(発症から12-48時間経過したもの)。 除外基準:18歳未満;妊娠例;aspirin,clopidogrel,everolimus,cobalt chromium,heparin不忍容例;ビタミンK拮抗薬の慢性治療必要例;ステント血栓症によるSTEMI;追跡不可能例。
■患者背景:平均年齢(EES群61歳,ベアメタルステント[BMS]群62歳),男性(84.4%,81.7%),BMI(両群とも27kg/m2),糖尿病(18%,16%),高血圧(46%,50%),喫煙率(両群とも72%),脂質異常症(47%,40%),家族歴(18%,16%),既往:MI(4.4%,6.3%);PCI(3.9%,4.3%);CABG(0.4%,0.9%);脳卒中(1.6%,2.5%),EF(中央値:52%,51.5%)。臨床症状は12時間以内のSTEMIが両群とも約80%で,心原性ショック(1.3%,1.1%)。 |
治療法 |
EES群(751例):EESを植え込んだ。 BMS群(747例):コバルトクロム製バルーン拡張型ステントを植え込んだ。 |
結果 |
参加施設のSTEMI患者の70%を登録。 抗血栓療法:未分画heparin(EES群79.5%,BMS群78.7%),低分子量heparin(8.3%,9.5%),bivalirudin(6.5%,7.5%),GP IIb/IIIa受容体拮抗薬*(53.3%,51.2%),aspirin(92.1%,92.6%),clopidogrel(94.5%,94.2%)。*発症から12時間以内のSTEMI例では63%,60%。 血栓除去(manual thrombus aspiration)は両群とも60%以上。
[1年後のイベント回避生存率]
[その他の結果] |
presenter:Sabate M, MD, phD (Hospital Clinic, Spain) |
▲UP |
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