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ESC2011 Hot Line III
| CRISP AMI | |
| Counterpulsation Reduces Infarct Size pre PCI in Acute Myocardial Infarction | |
| 心原性ショックを伴わない急性前壁心筋梗塞患者において,primary PCI前の大動脈内バルーンパンピングは梗塞サイズを縮小せず。 | 背景・目的 | 
ST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者の治療の改善にもかかわらず,6ヵ月後の死亡率はおよそ10%と高い。大動脈内バルーンカウンターパルセーション(IABC)は,拡張期血圧を上昇させ,同時に左室後負荷を軽減,左室拡張末期圧を低下させ,心筋酸素消費量の低下をはかる補助装置である。 心原性ショックを伴わないST上昇型前壁心筋梗塞患者において,primary PCI前のルーチンIABC開始が標準治療に比べ梗塞サイズを縮小するかを検討する。 [一次エンドポイント]心臓MRI(CMR)による梗塞サイズ。 [安全性の一次エンドポイント]主要血管合併症,大出血。  | 
|---|---|
| デザイン | ランダム化,オープン,多施設(9ヵ国30施設),modified intention-to-treat解析。 | 
| 期間 | 追跡期間は6ヵ月。 | 
| 治療法 | 
IABC群(161例):IABC+primary PCI,primary PCI群(176例):primary PCI。 PCI施行から3-5日後にCMRを実施。  | 
| 対象 | 
337例。ST上昇型前壁心筋梗塞(2連続誘導で2mmあるいは前壁誘導で4mm以上のST上昇);6時間以内のprimay PCI予定例;インフォームドコンセントが取得できる大人。 除外基準:MRI禁忌例;STEMIに対する血栓溶解薬治療例;心原性ショック,MI・CABG既往あるいは末期腎不全など。 
■患者背景:年齢*56.6歳,男性81.9%,白人47.8%;アジア人45.1%。  | 
| 結果 | 
IABC群へのクロスオーバーは15例。うち12例は持続する低血圧,心原性ショックのため。 発症から最初のPCI植え込みまでの時間:全例196分,IABC群202.5分,primary PCI群193分(P=0.85),医療施設到着からPCI植え込みまでの時間:それぞれ71分,77分,68分(P=0.04)。 
[一次エンドポイント] 
[30日後のイベント] 
[6ヵ月後の全死亡,死亡+その他の転帰]  | 
| presenter:Patel MR, MD (Duke Clinical Research Institute, USA) | |
▲UP  | 
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(c) copyright 2001-. Life Science Publishing Co., Ltd
  
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