編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝

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◤ 最近の注目文献

2022.6.15

COVID-19入院患者における,糖尿病と院内アウトカムの関連

COVID-19入院患者を対象とした観察研究により,糖尿病がCOVID-19関連の院内アウトカムに与える影響を検討した。その結果,糖尿病患者では,非糖尿病患者にくらべ,複合エンドポイント(院内死亡率+機械的換気の必要性+腎置換療法の必要性の複合)の発生率が有意に高く,その関連はsuPAR高値などの抗炎症性反応により大きく影響される可能性が示唆された。
「糖尿病であることはCOVID-19の重症化のリスクであることは多くの研究で報告されているが,本研究はさらに,糖尿病であることと高血糖が独立して重症化に関連することを示しており,臨床的意義が高い研究といえる。」(綿田 裕孝 氏)

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2022.6.1

慢性腎臓病または心血管リスクが高い2型糖尿病患者における,SGLT2阻害薬の高カリウム血症リスクに対する効果

ランダム化比較試験のメタ解析により,慢性腎臓病(CKD)合併または心血管リスクが高い2型糖尿病患者において,SGLT2阻害薬は重篤な高カリウム血症のリスクを減少させるかについて検討した。その結果,SGLT2阻害薬は,低カリウム血症を増加させることなく,重篤な高カリウム血症のリスクを減少させる可能性が示唆された。
「SGLT2阻害薬がカリウムの腎からの排泄を促す機序については,皮質の集合管でのナトリウム吸収の増大に伴い電荷が増大しカリウム排泄が増えること,アルドステロンの分泌が増加すること,腎機能が保持されることなどが挙げられている。
このようにSGLT2阻害薬が高カリウム血症のリスクを減少させるとすれば,2型糖尿病でCKDや心不全を伴う患者で,心腎保護作用を有するが高カリウム血症を来す懸念のあるARB/ACE阻害薬 and/or MRAを,異なる作用機序で心腎保護作用を有するSGLT2阻害薬と併用投与できる症例が飛躍的に増えることになると期待される。MRAの使用頻度はまだ必ずしも十分ではないが,最近,FIDELIO-DKD試験で注目を集めている非ステロイド性選択的MRAであるフィネレノンも,従来のステロイド性MRAに比べれば軽度ではあるが高カリウム血症のリスクを高める。したがって,フィネレノンとSGLT2阻害薬との併用も魅力のある選択肢となり得るであろう。」(片山 茂裕 氏)

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2022.5.20

肥満と2型糖尿病発症リスクの関連

用量反応メタ解析により,BMIおよび身体計測値と2型糖尿病発症リスクの関連を検討した。その結果,BMIが増加するほど2型糖尿病発症リスクも増加した。また,腹囲は肥満症とは独立して2型糖尿病と正の線形関連を示した。
「今回の研究が解明した点は,民族差なく,腹囲と2型糖尿病発症との関係が正の線形関連を示した点である。一方で,肥満ではない日本人で,詳細に肝や筋への脂肪蓄積量やインスリンによるブドウ糖処理率を定量した結果,軽度の脂肪蓄積により前糖尿病状況にある例が多いとする成績(Takeno K, et al, J Clin Endocrinol Metab 2016; 101: 3676)がある。次の解明すべき点は,内臓脂肪蓄積型肥満の原因を一例一例で詳細に検討し,その改善方法を緻密に実践することであろう。」(河盛 隆造 氏)

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2022.5.6

デュラグルチド1.5mgのHbA1cに対する長期効果

多施設共同ランダム化二重盲検試験(REWIND試験)のpost hoc解析により,2型糖尿病患者におけるデュラグルチド1.5 mgによるHbA1cの長期変化をプラセボと比較した。その結果,ベースラインの糖尿病罹病期間,細小血管障害,BMIを問わず,デュラグルチド1.5 mgによる72ヵ月間の治療はプラセボにくらべ,HbA1cを有意に大きく低下させる可能性が示唆された。
「主要心血管イベント(非致死性心筋梗塞,非致死性脳卒中,心血管死/原因不明死)を検証したREWIND試験では,デュラグルチドはプラセボに比較して主要心血管イベントを有意に減少させたことが既に報告されている。本論文はREWIND試験におけるHbA1cの変化についての報告である。
HbA1cは,罹病期間,細小血管障害,BMIに依らず改善したことが示されている。しかしながら,REWIND試験の被験者の平均BMIは32.3,SD 5.7で,平均-SDの26.6辺りがわが国の2型糖尿病患者の平均BMIに近いことになる。また,デュラグルチドの用量は1.5 mgで,わが国の承認用量の2倍である。デュラグルチドのHbA1c改善効果が日本人2型糖尿病においてもBMIによらずに認められるか否かについては慎重な検討が必要であろう。」(景山 茂 氏)

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2022.4.22

急性心不全の入院患者において,エンパグリフロジンが臨床アウトカムに与える影響

多施設共同ランダム化比較試験において,急性心不全の入院患者を対象に,エンパグリフロジンが臨床アウトカム(全死亡,心不全イベントの発生頻度および初発心不全イベントまでの時間,KCCQ-TSSスコアのベースラインからの変化≧5ポイントの階層的複合アウトカム)に与える影響を検討した。その結果,エンパグリフロジンは忍容性良好であり,プラセボにくらべ治療開始から90日後の臨床的ベネフィットが有意に高いことが示された。
「このような状況の患者にSGLT2阻害薬を追加投与することにより,どのような効果があったのか,より強く利尿作用が発揮されたのか,それ以外の効果なのか,を解析してもらいたいものだ。むしろプラセボとの比較ではなく,より強力に利尿薬を投与する群と,SGLT2阻害薬を追加投与する群での比較研究にも期待したい。」(河盛 隆造 氏)

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