編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Frias JP, Choi J, Rosenstock J, Popescu L, Niemoeller E, Muehlen-Bartmer I, Baek S: Efficacy and Safety of Once-Weekly Efpeglenatide Monotherapy Versus Placebo in Type 2 Diabetes: The AMPLITUDE-M Randomized Controlled Trial. Diabetes Care. 2022; 45: 1592-1600. [PubMed]

●目的 食事・運動療法のみでコントロール不良の2型糖尿病患者において,長時間作用型GLP-1受容体作動薬efpeglenatide週1回皮下投与の有効性および安全性をプラセボと比較する。
一次エンドポイントは,ベースラインから30週後までのHbA1cの低下。
二次エンドポイントは,ベースラインから56週後までのHbA1cの低下,30週後のHbA1c<7%達成率,ベースラインから30週後までの空腹時血糖の変化,ベースラインから30週・56週後までの体重の変化。
●デザイン ランダム化,二重盲検,プラセボ対照,多施設共同(54施設,5ヵ国),第III相,intention-to-treat 解析。
●試験期間 試験期間は56週(治療期間30週+延長治療期間26週)。
●対象患者 食事・運動療法のみでコントロール不良の2型糖尿病(7%≦HbA1c≦10%)患者406例。
平均年齢は56~59歳,2型糖尿病罹病期間4.9~5.3年,男性50~59.2%,白人85.1~93.0%,HbA1c 8.0~8.1%,空腹時血糖9.6~9.9 mmol/L,体重95.2~98.0 kg,BMI 33.8~34.8 kg/m2,eGFR 95.3~106.1 mL/min/1.73m2
除外基準:過去3ヵ月以内の血糖降下療法,長期の悪心・嘔吐を伴う消化器疾患の既往,膵炎の既往,末期腎不全(eGFR<15 mL/min/1.73 m2)。
●方法 efpeglenatide 2 mg群(100例),4 mg群(101例),6 mg群(103例),プラセボ群(102例)にランダム化し,週1回56週間皮下投与。efpeglenatideは2 mgより投与開始し,4 mg群,6 mg群では2週間ごとに2 mgずつ増量。血糖降下薬によるレスキュー治療については,事前に設定した基準に従い経口血糖降下薬またはインスリンの非盲検投与を推奨(DPP-4阻害薬および他のGLP-1受容体作動薬は除外)。
有効性の解析には階層的検定法を用いた。まず一次エンドポイントにおいてefpeglenatide 6 mg群,4 mg群,2 mg群の順にプラセボ群に対する優越性を検定し,すべての一次エンドポイントで優越性が確認されたら,次に二次エンドポイントを検定。
●結果 一次エンドポイントである30週後のHbA1c値は,efpeglenatide 2 mg群,4 mg群,6 mg群でベースラインの8.1%からそれぞれ6.9%,6.6%,6.4%に,プラセボ群で8.0%から7.5%に低下した。ベースラインから30週後のHbA1c低下量(最小二乗平均値)は,efpeglenatide全群でプラセボ群との有意な群間差を認めた(群間差:2 mg群-0.5%[95%CI -0.9 to -0.2,p=0.0054],4 mg群-0.8%[-1.2 to -0.5,p<0.0001],6 mg群-1.0%[-1.4 to -0.7,p<0.0001])。
56週時のHbA1cは,efpeglenatide 4 mg群と6 mg群で有意な低下は維持されていた。30週時のHbA1c<7%達成率はefpeglenatide全群でプラセボ群より高く(すべてp<0.0001),efpeglenatide 4 mg群,6 mg群では体重と空腹時血糖もプラセボ群にくらべ有意に改善した(すべてp<0.05)。
もっとも多く報告された有害事象は,他のGLP-1受容体作動薬と同様に消化器系イベント(下痢,悪心,便秘など)であり,そのほとんどが一過性で軽症~中等症であった。低血糖発現率は全群で低かった。
●結論 食事・運動療法のみでコントロール不良の2型糖尿病患者に対する単剤療法として,efpeglenatide週1回皮下投与はプラセボにくらべ血糖コントロールと体重を有意に改善し,安全性および忍容性は他のGLP-1受容体作動薬と同様であった。