編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Zelniker TA, Bonaca MP, Furtado RHM, Mosenzon O, Kuder JF, Murphy SA, Bhatt DL, Leiter LA, McGuire DK, Wilding JPH, et al.: Effect of Dapagliflozin on Atrial Fibrillation in Patients With Type 2 Diabetes Mellitus: Insights From the DECLARE-TIMI 58 Trial. Circulation. 2020; 141: 1227-1234. [PubMed]

●目的 動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)を有する,または複数のASCVD危険因子を有する2型糖尿病患者において,SGLT2阻害薬dapagliflozinは心房細動(AF)/心房粗動(AFL)の初発/再発イベントを減少させるか検証した。
一次エンドポイントはAF/AFLイベント。
●デザイン DECLARE-TIMI 58(ランダム化,プラセボ対照,多施設)のpost hoc解析。
●試験期間 追跡期間は中央値4.2年。
●対象患者 17,160例(AF/AFL既往1,116例を含む):DECLARE-TIMI 58試験参加者(ASCVDを有する,または複数のASCVD危険因子を有する2型糖尿病患者)。
●方法 DECLARE-TIMI 58試験では,dapagliflozin群,プラセボ群にランダム化した。
本post hoc解析では,一次エンドポイントのAF/AFLイベントは,安全性臨床試験データベースの有害イベント報告より,MedDRA基本語(“atrial fibrillation”, “atrial flulttler”) を用いて検索し,確認した。
●結果 dapagliflozin群ではプラセボ群にくらべ,初発AF/AFLイベントを19%減少させた(264 vs. 325イベント,7.8 vs. 9.6/1000・人年,ハザード比[HR]0.81[95%CI 0.68 to 0.95],p=0.009)。
AF/AFLイベントの減少は,ベースライン時のAF/AFL既往の有無にかかわらず一貫していた(有:HR 0.79[95%CI 0.58 to 1.09],無:HR 0.81[0.67 to 0.98],p for interaction 0.89)。
同様に,ASCVD合併(HR 0.83[0.66 to 1.04]) vs. 複数のASCVD危険因子保有(HR 0.78[0.62 to 0.99],p for interaction 0.72),あるいは心不全の既往の有無(有:HR 0.78[0.55 to 1.11],無:HR 0.81[0.68 to 0.97],p for interaction 0.88)は,dapagliflozinによるAF/AFLイベント減少効果に影響しなかった。さらに,性別,虚血性脳卒中の既往,HbA1c,BMI,血圧,推算糸球体濾過量による影響もみられなかった(いずれもp for interaction>0.20)。
また,dapagliflozin群ではプラセボ群にくらべ,AF/AFLの全イベント数(初発および再発)も有意に減少させた(337 vs. 432イベント,発生率比 0.77[0.64 to 0.92],p=0.005)。
●結論 2型糖尿病の高リスク患者において,dapagliflozinはAF/AFL有害イベントを減少させた。この効果は患者の既往歴(AF,ASCVD,または心不全)にかかわらず一貫したものであった。