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Iwao T, Sakai K, Ando E: Upper limit of fasting plasma glucose level defined by oral glucose tolerance test in Japanese subjects. Diabetes Res Clin Pract. 2013; 99: 272-6. [PubMed]
ROC曲線解析ではこのような結論が導きだされているが,FPGとOGTT2時間値とのPearson’s correlationにおいてはバラツキがきわめて大きいことも事実である。年齢,体重など多くの因子を考えたうえで効率よくOGTTを実施することが必要である。【河盛隆造】
●目的 | 日本人において,75g経口糖負荷試験(OGTT)で評価した正常空腹時血漿グルコース(FPG)の上限値を検討した。 |
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●デザイン | コホート。 |
●試験期間 | 登録期間は1998年9月~2012年7月。 |
●対象患者 | 962例:75g OGTTを行った糖尿病治療薬またはインスリンを投与していない日本人。 |
●方法 | OGTT 2時間値に基づき,正常血糖群(<140mg/dL)と高血糖群(≧140mg/dL)に分類。 |
●結果 | 正常血糖群は434例,高血糖群528例であった。 ROC曲線解析では,OGTT後高血糖を予測する最適なFPGのカットオフ値は99mg/dLで(ROC曲線下面積0.81),感度は68.0%,特異度は81.1%,全診断精度は73.9%であった。 |
●結論 | 日本人において,OGTT後高血糖を予測する最適なFPGのカットオフ値は99mg/dLであり,現在のカットオフ値である110mg/dLは低減すべきであると考えられた。 |
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