編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Sosenko JM, Palmer JP, Rafkin-Mervis L, Krischer JP, Cuthbertson D, Mahon J, Greenbaum CJ, Cowie CC, Skyler JS; Diabetes Prevention Trial-Type 1 Study Group : Incident dysglycemia and progression to type 1 diabetes among participants in the Diabetes Prevention Trial-Type 1. Diabetes Care. 2009; 32: 1603-7. [PubMed]

1型糖尿病ではICAをチェックすべきであり,さらにICA陽性であれば高率に1型糖尿病を発症することが本検討で示された。早期に発見して治療すべく,OGTTを定期的に実施すべきであろう。【河盛隆造

●目的 膵島細胞自己抗体(ICA)陽性の1型糖尿病患者の親族において,血糖異常の発生率および1型糖尿病発症の予測因子を検討した。
●デザイン コホート。
●試験期間 追跡期間は最大7.0年(平均2.3±1.6年)。
●対象患者 515例:DPT-1の参加者(ICA陽性の1型糖尿病患者の親族711例)のうち,OGTTにおける正常耐糖能例。男性56%,平均13.3±9.1歳。
●方法 6ヵ月ごとに血糖異常(空腹時血糖異常,耐糖能異常,空腹時~OGTTの2時間後までの高血糖)の発生を評価し,1型糖尿病発症の予測因子を検討。さらに,対象者を<13歳,≧13歳に分けて検討。
●結果 追跡期間の血糖異常発生は310例(60%)であった。
血糖異常は,<13歳(ハザード比[HR]5.4,P<0.001)および≧13歳(HR 4.1,P<0.01)ともに,1型糖尿病発症の有意な予測因子であった。
血糖異常例における5年後までの推定累積1型糖尿病発症率は,<13歳では94%,≧13歳では40%であった(HR 3.3,P=0.001)。
血糖異常後に1型糖尿病を発症したか,血糖異常後に2回以上のOGTTを実施した64例において,33例(52%)がOGTT正常に回復した。しかし,そのうち26例(79%)は,診断前に別の血糖異常を示した。
●結論 ICA陽性の正常耐糖能例において,血糖異常の発生率は高く,血糖異常は1型糖尿病の強力な予測因子であり,とくに<13歳の若年齢でリスクが高かった。1型糖尿病発症の前に,しばしば血糖異常状態の変動が認められた。