編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Williams ED, Magliano DJ, Zimmet PZ, Kavanagh AM, Stevenson CE, Oldenburg BF, Shaw JE: Area-level socioeconomic status and incidence of abnormal glucose metabolism: the Australian Diabetes, Obesity and Lifestyle (AusDiab) study. Diabetes Care. 2012; 35: 1455-61. [PubMed]

2型糖尿病発症防止のため,政策としての貧困対策がのぞまれる。【河盛隆造

●目的 オーストラリア人において,糖代謝異常(AGM)発症に対する地域の社会経済的状況(SES)の影響を検討した。
●デザイン 縦断研究。
●試験期間 登録期間は1999~2000年。
●対象患者 4572例:ベースライン(1999~2000年)と5年目の追跡時(2004~2005年)のデータが得られた≧25歳のオーストラリア人。
●方法 空腹時血漿グルコースと経口糖負荷試験後2時間の血漿グルコースによりAGM(空腹時血糖異常,耐糖能異常,2型糖尿病)を評価。面接調査および質問票調査により,人口学的,社会経済的,行動的データを収集。相対的社会経済的不利益指数を用いて地域のSESを評価し,4群に分類。一般化線形混合モデルを用いて,地域のSESとAGM発症の相関を検討。
●結果 年齢,性別,個々のSESを調整後,地域のSESはAGM発症の予測因子であった。
最もSES不良の地域の居住者は,最も貧困度の低い地域の居住者より,AGM発症リスクが有意に高かった(オッズ比1.53,95%CI 1.07-2.18)。健康的な行動(とくに運動)と中心性肥満は,この相関に部分的に関与した。
●結論 オーストラリア人において,地域の運動状況,社会的状況,経済的状況は,糖尿病リスクに影響した。