[HOMEに戻る]
Tobias DK, Zhang C, van Dam RM, Bowers K, Hu FB: Physical activity before and during pregnancy and risk of gestational diabetes mellitus: a meta-analysis. Diabetes Care. 2011; 34: 223-9. [PubMed]
具体的には,1日2時間以上の散歩や階段の昇降,激しい運動の有無,運動量の少なさなどの因子が影響していると考えられる。【河盛隆造】
●目的 | 妊娠前および妊娠中の運動と妊娠糖尿病(GDM)発症リスクの相関を検討した。 |
---|---|
●デザイン | メタアナリシス,システマティックレビュー。 |
●試験期間 | - |
●対象患者 | 計34,929例:運動とGDMの相関を検討した研究に参加した女性。うち,GDM症例は計2,855例。 |
●方法 | Medline,EMBASE,Cochrane Reviewsを用いて,運動とその後のGDM発症の関連性を検討した2010年3月までの文献を検索した。試験デザイン,試験実施国,GDM診断基準,運動の確認法,運動の時期(妊娠前または妊娠初期),調整相対リスク,信頼区間(CI),統計解析法についてのデータを抽出した。 |
●結果 | 9研究を解析した(プロスペクティブコホート研究5件,レトロスペクティブ症例対照研究2件,横断研究2件)。 妊娠前の運動について検討した7研究において,運動量の四分位が最も高い女性は最も低い女性より,GDMリスクが55%低下した(統合オッズ比0.45,95%CI 0.28-0.75,p=0.002)。妊娠初期の運動について検討した5研究(計4401例)においても,運動によりGDMリスクが24%低下した(統合オッズ比0.76,95%CI 0.70-0.83,p<0.0001)。 |
●結論 | 妊娠前または妊娠初期の運動量が多い女性では,GDM発症リスクが有意に低下した。 |
-
◤ 今月の注目文献
3/15更新
-
◤ 過去の注目文献
3/15更新
Sebastiano Bruno Solerte, et al.―2型糖尿病のCOVID-19入院患者において,シタグリプチン追加投与がアウトカムを改善
-
◎ 更新情報
3/15更新
EMPEROR-Reduced―左室駆出率が低下した心不全患者において,エンパグリフロジンは糖尿病の有無およびHbA1cにかかわらず腎心アウトカムを改善
-
糖尿病トライアルデータベースは2001年にオープンしました。現在までに,1253件のトライアルを収載しています。