編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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McEwen LN, Karter AJ, Curb JD, Marrero DG, Crosson JC, Herman WH: Temporal trends in recording of diabetes on death certificates: results from Translating Research Into Action for Diabetes (TRIAD). Diabetes Care. 2011; 34: 1529-33. [PubMed]

糖尿病コホートで8年間で認められた死亡例2261例の死亡診断書における糖尿病の記載率を調査した研究である。糖尿病が記載されていたのは4割,死亡原因として糖尿病が記載されていたのは1割超であった。以上より,米国における死亡症例の死亡診断書において,糖尿病の存在は過小評価されていることが明らかとなった。
わが国においても同様の傾向がないか,検証する必要があると考えられる。【西村理明

●目的 糖尿病患者の死亡診断書における糖尿病の報告について8年間の推移を検討した。
●デザイン 多施設,プロスペクティブ,観察研究。
●試験期間 2000年1月1日~2007年12月31日。
●対象患者 2261例:TRIAD参加者(糖尿病患者11927例)のうち,2000年1月1日~2007年12月31日の死亡例。
●方法 死亡診断書における糖尿病のICD-10コードの記載,または死亡原因としての糖尿病の記載を評価した。
●結果 死亡診断書における糖尿病の記載率は41%,死亡原因としての糖尿病の記載は13%であった。心血管疾患により死亡した糖尿病患者の死亡診断書における糖尿病の報告は,その他の原因により死亡した糖尿病患者の死亡診断書における報告よりも有意に多かった(p≦0.05)。死亡原因としての糖尿病の記載は,経時的に有意に増加し(p<0.001),死亡時の糖尿病罹病期間を調整後も同様であった。死亡原因としての糖尿病の記載の増加は,死亡原因としての心血管疾患の記載の減少と有意な相関を認めた(p<0.001)。
●結論 死亡した糖尿病患者において,死亡診断書は糖尿病の有病率を過小評価していた。8年間における死亡原因としての糖尿病の記載の増加は,米国における糖尿病の負荷の推定に影響すると考えられる。