編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Hyvärinen M, Qiao Q, Tuomilehto J, Laatikainen T, Heine RJ, Stehouwer CD, Alberti KG, Pyörälä K, Zethelius B, Stegmayr B; DECODE Study Group: Hyperglycemia and stroke mortality: comparison between fasting and 2-h glucose criteria. Diabetes Care. 2009; 32: 348-54. [PubMed]

欧州に比べ,本邦では脳卒中の発症率がきわめて大である。
日本においては,OGTTが繁用されており,その異常から予後を推測し,丁寧な説明をすることが,今,もっとも求められている。【河盛隆造

●目的 欧州で行われた13件のコホート研究データより,高血糖と脳卒中死との関連を検討し,75g OGTT 2時間値と空腹時血漿ブドウ糖(FPG)値の脳卒中死予測能を比較した。
●デザイン メタアナリシス。
●試験期間 追跡期間は中央値10.5年(3.8~27.9年)。
●対象患者 21706例:欧州で行われた13件のコホート研究データ。男性11844例,女性9862例。
●方法 対象例を,既知の糖尿病例,2時間値による糖尿病例,2時間値による耐糖能異常例,2時間値正常例,FPG値による糖尿病例,FPG値による空腹時血糖異常例,FPG値正常例に分類。
多変量調整Cox比例ハザードモデルにより,脳卒中死のハザード比(HR)を算出。
●結果 既知の糖尿病(1196例)以外の症例において,FPG値の1SD上昇に伴う脳卒中死のHRは,男性1.02(95%CI 0.83-1.25),女性1.52(95%CI 1.22-1.88),2時間値の1SD上昇に伴うHRは,それぞれ1.21(95%CI 1.06-1.38),1.31(95%CI 1.06-1.61)であった。
FPG値のモデルに2時間値を加えると,男性においては脳卒中死予測能が有意に改善したが(p=0.001),女性では改善しなかった(p=0.94)。また,2時間値のモデルにFPG値を加えると,女性においては脳卒中死予測能が有意に改善したが(p=0.04),男性では改善しなかった(p=0.07)。
●結論 FPG値または2時間値により診断された糖尿病例では,脳卒中死リスクが増大していた。男性では,2時間値はFPG値よりも脳卒中死予測能が高かったが,女性ではFPG値のほうが予測能が高かった。