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Fox CS, Pencina MJ, Wilson PW, Paynter NP, Vasan RS, D'Agostino RB: Lifetime risk of cardiovascular disease among individuals with and without diabetes stratified by obesity status in the Framingham heart study. Diabetes Care. 2008; 31: 1582-4. [PubMed]
Framingham Heart StudyとFramingham Offspring Studyの参加者の30年間のCVD生涯リスクを,糖尿病の有無あるいは肥満の有無で算出している。糖尿病のない男性では54.8%,糖尿病のある男性では78.0%であり,糖尿病のない女性では38.0%,糖尿病のある女性では67.1%であるが,肥満がある男性および女性では,それぞれ86.9%,78.8%とさらに高くなることが明らかにされた。米国では肥満の増加が大きな問題とされているが,わが国でも肥満あるいは内臓肥満の増加が顕著になってきており,とくに糖尿病患者では肥満の解消が急務といえる。【片山茂裕】
●目的 | 心血管疾患(CVD)の生涯リスクを,糖尿病および肥満の有無により検討した。 |
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●デザイン | - |
●試験期間 | - |
●対象患者 | Framingham Heart StudyおよびFramingham Offspring Studyの参加者。 |
●方法 | Framingham Heart StudyおよびFramingham Offspring Studyの参加者のデータを用い,50歳以降の死亡リスクを調整したKaplam-Meier法により, CVDの生涯リスク(30年)を,糖尿病および肥満の有無別に検討。 |
●結果 | 30年間のCVD生涯リスクは,正常体重の糖尿病女性は54.8%,肥満の糖尿病女性は78.8%,正常体重の糖尿病男性は78.6%,肥満の糖尿病男性は86.9%であった。 |
●結論 | 糖尿病患者におけるCVD生涯リスクは高く,肥満が加わるとリスクはさらに増強した。 |
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