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Tapp RJ, Tikellis G, Wong TY, Harper CA, Zimmet PZ, Shaw JE; Australian Diabetes Obesity and Lifestyle Study Group: Longitudinal association of glucose metabolism with retinopathy: results from the Australian Diabetes Obesity and Lifestyle (AusDiab) study. Diabetes Care. 2008; 31: 1349-54. [PubMed]

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●目的 オーストラリアの一般住民において,糖代謝と網膜症の関係を検討した。
●デザイン -
●試験期間 -
●対象患者 1192例:AusDiabの参加者(1999~2000年にオーストラリアの各州から無作為に抽出された42地域の市民11247例,≧25歳)のうち,網膜症に関するデータが得られた例。
●方法 ベースラインおよび5年後の追跡調査(2004~2005年)時に網膜症を評価し,ベースラインの既知の糖尿病例(144例),新規診断糖尿病例(168例),空腹時血糖異常/耐糖能異常例(557例),耐糖能正常例(227例)で比較。
●結果 5年間の網膜症発症率は,既知の糖尿病例13.9%,新規診断糖尿病例3.0%であった。
追跡期間に糖尿病を発症した例においては,ベースラインの網膜症率は11.9%であったが,糖尿病発症に至らなかった症例では5.6%であった(P=0.037)。
糖尿病のリスク因子を調整後,ベースラインに網膜症の兆候を有していた症例では,有していなかった症例に比し,糖尿病発症率が約2倍高かった(オッズ比2.66,95%CI 1.14-6.21)。
●結論 既知の糖尿病患者においては,5年間の網膜症発症率は13.9%であった。ベースラインに網膜症の兆候を有していた非糖尿病症例では,5年後の糖尿病発症率が2倍であった。軽度の網膜症の兆候は,微小血管疾患の前臨床マーカーであり,その後の糖尿病リスク因子となる。