編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Batty GD, Kivimaki M, Smith GD, Marmot MG, Shipley MJ: Obesity and overweight in relation to mortality in men with and without type 2 diabetes/impaired glucose tolerance: the original Whitehall Study. Diabetes Care 2007; 30: 2388-2391. [PubMed]

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●目的 中年男性において,肥満および過体重多の死亡に及ぼす影響について2型糖尿病または耐糖能異常(IGT)の有無別に検討した。
●デザイン 観察研究。
●試験期間 1967~1970年試験開始,1995年9月30日追跡終了。
●対象患者 18360例:1967~1970年時点で40~69歳であった公務員男性19019例のうち,追跡期間に完全なデータの得られた例。
除外基準:1型糖尿病。
●方法 ベースラインのBMIに基づいて正常体重例(18.5~<25.0kg/m²),過体重例(25.0~29.99kg/m²),肥満例(≧30.0kg/m²)に分類するとともに,2型糖尿病/IGT症例または正常血糖例に分類。その後の全死亡,冠動脈疾患(CVD)死,冠動脈心疾患(CHD)死,癌死を追跡調査し,正常体重例に対する過体重例および肥満例のハザード比(HR)を2型糖尿病/IGTの有無別に評価。
●結果 2型糖尿病/IGT症例(1225例)の検討では,全死亡のHR(年齢を補正)は過体重例1.02(95%CI[以下同]0.89-1.16),肥満例1.61(1.28-2.02),CVD死のHRはそれぞれ1.08(0.90-1.30),1.92(1.43-2.59),CHD死のHRはそれぞれ1.19(0.95-1.49),2.20(1.57-3.14)で,いずれも肥満例でリスクが高かった(p for trend:全死亡p=0.008,CVD死p=0.001,CHD死p<0.001)。
正常血糖例(17135例)の検討でも,全死亡のHR(年齢を補正)はそれぞれ1.07(1.03-1.11),1.43(1.31-1.56),CVD死のHRはそれぞれ1.20(1.14-1.26),1.74(1.55-1.95),CHD死のHRはそれぞれ1.25(1.17-1.33),1.80(1.56-2.08)で,肥満例でリスクが高かった(p for trend:いずれもp<0.001)。
●結論 試験開始時に過体重または肥満であった中年男性では,2型糖尿病/IGTの有無にかかわらず,全死亡,CVD死,CHD死のリスクが高いことが示された。