編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Rhodes ET, Wolfsdorf JI, Cuthbertson DD, Feldman HA, Ludwig DS, DPT-1 Study Group: Effect of low-dose insulin treatment on body weight and physical development in children and adolescents at risk for type 1 diabetes. Diabetes Care 2005; 28: 1948-1953. [PubMed]

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●目的 1型糖尿病高リスクの小児および青年において,非経口低用量インスリン治療による体重増加および身体発育への影響を検討した。DPT-1試験の二次解析。
一次アウトカムは体重およびBMIの変化。二次アウトカムは身長およびTanner stageの変化。
●デザイン 無作為。
●試験期間 試験期間は2年。
●対象患者 100例:1型糖尿病患者の一親等(3~45歳)または二親等親族(3~20歳)で,糖尿病の5年予測発症リスクが>50%の症例のうち,ランダム化時に<19歳の例。
登録基準:膵島細胞抗体力価≧10 Juvenile Diabetes Foundation units,静脈内ブドウ糖負荷試験(IVGTT)およびOGTT実施例。
除外基準:追跡期間<2年,36ヵ月以内に糖尿病を発症。
●方法 患者を介入群と観察群にランダム化。本解析の対象は,介入群55例,観察群45例。
・介入群:ヒトultralenteインスリン0.25U/kg/日(分2)を皮下注。ベースライン時および12ヵ月ごとに,ヒトレギュラーインスリン 0.015U/kg/時を持続静注(4日間)。
・OGTTを6ヵ月ごとに実施。食事負荷試験またはIVGTTを毎年実施。身体測定を6ヵ月ごとに実施。
●結果 対象者の年齢の範囲は4.07~18.98歳であった。ベースライン時の性別,年齢,体重,身長,BMI,Tanner stage,耐糖能について,群間差は認められなかった。
2年後の体重の変化は,介入群と観察群で同等であった(中央値6.8 vs 6.0kg,p=0.65)。BMIの変化(中央値0.9 vs 1.0kg/m²,p=0.79),身長の変化(中央値10.7 vs 10.1cm,p=0.66),Tanner stageの変化(中央値0 vs 0,p=0.35)も両群で同等であった。
多変量解析では,関連因子を補正後,2年間のインスリン治療による体重(p=0.53)およびBMI(p=0.95)への影響は認められなかった。
●結論 1型糖尿病高リスクの小児および青年において,2年間の低用量インスリン治療による体重,BMIおよび身体発育への影響は認められなかった。