編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Schulze MB, Manson JE, Ludwig DS, Colditz GA, Stampfer MJ, Willett WC, Hu FB: Sugar-sweetened beverages, weight gain, and incidence of type 2 diabetes in young and middle-aged women. JAMA 2004; 292: 927-934. [PubMed]

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●目的 若年~中年女性において,加糖飲料の摂取と体重増加および2型糖尿病リスクとの関係を検討した。
主要アウトカムは体重増加および2型糖尿病の発症。
●デザイン 疫学。
●試験期間 試験期間は1991~1999年。追跡期間は8年(716300人・年)。
●対象患者 NHS IIの参加者(24~44歳の米国の看護師116671例)のうち,ベースライン時(1991年)に糖尿病および主要な慢性疾患を認めなかった91249例(2型糖尿病の解析),および1991,1995,1999年に食事内容および体重に関する完全なデータが得られた51603例(体重増加の解析)。
除外基準:1991年の質問票調査を未完了または9項目以上が空白,総エネルギー摂取量のデータの信憑性が低い,1991年の身体活動に関するデータが得られない(2型糖尿病の解析)。1995年以前の糖尿病または心血管疾患の既往,癌の既往,1997年の身体活動に関するデータが得られない(体重増加の解析)。
●方法 1991,1995,1999年に過去1年の食事内容に関して131項目の半定量的食物摂取頻度調査票(SFFQ)を実施し,加糖飲料,フルーツジュース,フルーツポンチ,ダイエット用ソフトドリンクの摂取頻度を評価。2年ごとに質問票にて体重および2型糖尿病の新規発症を調査。
●結果 加糖飲料の摂取頻度が一定していた女性では,その頻度の多少にかかわらず体重増加度に差は認められなかった。しかし,4年間に加糖飲料の摂取が≦1回/週から≧1回/日に増加した女性では,その間の体重増加度(生活習慣および食事に関する交絡因子を補正)がもっとも大きく(1991~1995年:4.69kg,1995~1999年:4.20kg),一方,摂取が≧1回/日から≦1回/週に減少した女性では体重増加度がもっとも小さく(それぞれ1.34kg,0.15kg),両者間に有意差が認められた(p<0.001)。また,加糖飲料の摂取が増加した女性では総エネルギー摂取量も増加し(1991~1995年:+358kcal/日),摂取が減少した女性では総エネルギー摂取量も減少していた(-319kcal/日)。同様にフルーツポンチの摂取についても,体重増加度は摂取が増加した女性(1991~1995年:3.69kg)で減少した女性(2.43kg)に比して有意に大きかった(p<0.001)。
追跡期間に741例が2型糖尿病を新規発症した。加糖飲料の摂取の増加は2型糖尿病リスクの増大と強い相関を示し,摂取が≧1回/日の女性の2型糖尿病の相対リスク(生活習慣および食事に関する交絡因子を補正)は<1回/月の女性に対し1.83(95%CI 1.42-2.36,p<0.001 for trend)であった。同様に,フルーツポンチの摂取の増加も2型糖尿病リスクの増大と有意な相関を示した(≧1回/日 vs <1回/月:相対リスク2.00,95%CI 1.33-3.03,p=0.001)。
●結論 若年~中年女性において,加糖飲料の摂取の増加は体重増加および2型糖尿病リスクの増大と相関を示した。これはおそらく,過度のカロリー摂取および大量に含まれた吸収速度の速い糖分によるものと考えられる。