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DECODE Study Group, the European Diabetes Epidemiology Group: Glucose tolerance and cardiovascular mortality: comparison of fasting and 2-hour diagnostic criteria. Arch Intern Med 2001; 161: 397-405. [PubMed]

空腹時血糖値より75g OGTT 2時間値のほうが,心血管死のよりよい予測因子であることを示した重要な成績である。【片山茂裕

●目的 糖尿病患者の死亡の予測因子として,空腹時血糖(FBG)値と75g OGTT 2時間値(2時間値)を比較検討した。
●デザイン 多施設。
●試験期間 追跡期間は8.8年(中央値)。
●対象患者 22514例:欧州で行われた10研究のベースライン時における血糖値のデータ。男性15388例,女性7126例。30~89歳。
●方法 糖尿病と診断されていない21718例について追跡し,糖尿病発症を2時間値単独(≧180mg/dL)およびFPG値単独(≧126mg/dL)によって分類。それぞれの全死亡,心血管疾患(CVD)死,冠動脈心疾患(CHD)死,脳卒中死のハザード比を算出した。
●結果 多変量Cox回帰分析では,各死亡の予測に関して,2時間値単独にFBG値を加えることによる有意な影響はみられなかったが(いずれもP>0.10),FBG値単独への2時間値の追加により,有意な改善が得られた(全死亡P<0.001,CVD死P<0.005,CHD死P<0.05)。
FBG値および2時間値の両方を含むモデルを用いて解析すると,2時間値による糖尿病例のハザード比(vs. 2時間値正常[<140mg/dL]例)は,全死亡1.73(95%CI[以下同]1.45-2.06),CVD死1.40(1.02-1.92),CHD死1.56(1.03-2.36),脳卒中死1.29(0.66-2.54)で,FBG値による糖尿病例のハザード比(vs. FBG値正常[<110mg/dL]例)は,それぞれ1.21(1.01-1.44),1.20(0.88-1.64),1.09(0.71-1.67),1.64(0.88-3.07)であった。
最も顕著なCVD死の増加は,耐糖能異常を有するが,FBG値は正常であった症例にみられた。
●結論 2時間値は,FBG値より優れた全死亡およびCVD死の予測因子であることが示された。