編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Sekikawa A, Eguchi H, Tominaga M, Igarashi K, Abe T, Manaka H, Sasaki H, Fukuyama H, Kato T, Kiyohara Y, Fujishima M: Prevalence of type 2 diabetes mellitus and impaired glucose tolerance in a rural area of Japan. The Funagata diabetes study. J Diabetes Complications 2000; 14: 78-83. [PubMed]

舟形スタディは75g OGTTを用いた疫学調査であり,久山町の成績とともに,わが国の代表的な調査といえる。都市近郊部と農村部の糖尿病,IGTの有病率の差があることも示され,興味深い。【片山茂裕

●目的 山形県舟形町(地方)住民(≧40歳)における2型糖尿病および耐糖能異常(IGT)の有病率を検討し,福岡県久山町(都市郊外)の有病率と比較した。
●デザイン 疫学。
●試験期間 -
●対象患者 2624例:≧40歳の山形県舟形町住民。登録時に糖尿病が認められた例(既診断例)140例。
除外基準:脳血管疾患,検査の実施が困難な障害。
●方法 既診断例以外の例に75g OGTTを実施し,WHO基準(1985年)を用いて2型糖尿病およびIGTの有病率を評価した。また,久山町研究の結果との比較を行った。
●結果 登録基準を満たす3526例のうち,2624例が試験に参加した(参加率74.4%)。
糖尿病(既診断例+新規例)有病率は男性9.1%,女性10.8%,IGT有病率は男性12.0%,女性16.5%であった。日本国勢調査(1990年)を用いて年齢を補正すると,久山町男性の糖尿病およびIGT有病率は,舟形町男性に比して約2倍高かった(糖尿病12.8 vs. 6.8%,IGT 19.5 vs. 10.3%)。女性では,糖尿病有病率は両町で同等であったが,IGT有病率は久山町で有意に高かった。
●結論 ≧40歳の住民における2型糖尿病有病率は,地方でも約10%であり,都市郊外ではさらに高いことが示された。