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Fuller JH, Stevens LK, Wang SL: International variations in cardiovascular mortality associated with diabetes mellitus: the WHO Multinational Study of Vascular Disease in Diabetes. Ann Med 1996; 28: 319-322. [PubMed]

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●目的 前回の分析で,IDDMおよびNIDDM患者における全死亡率と心血管疾患(CVD)の罹患率には,各国間で大きな差異が認められた。今回追跡期間をさらに延長し,その差異を背景死亡率と既知のCVDリスク因子の影響という点から検討した。
●デザイン 疫学,コホート,多施設,メタアナリシス。
●試験期間 追跡期間は1975~1988年。
●対象患者 4714例:欧州(ロンドン,スイス,ベルリン,ワルシャワ,ザグレブ),東アジア(香港,東京),ネイティブアメリカ(アリゾナ,オクラホマ),カリブ(ハバナ)の10施設でWHO MSVDDに参加した糖尿病患者(男性2310例,女性2404例);IDDM 1266例,NIDDM 3448例。35~55歳。
●方法 登録患者の死亡および罹患について1988年1月1日(香港は1983年1月1日)まで追跡調査した。
●結果 虚血性心疾患による死亡率はIDDMではベルリン(男),ハバナ(女)で最も高く,NIDDMではワルシャワ(男),ハバナ(女)で最も高かった。脳血管障害による死亡率は男女とも香港で最も高く,腎障害による死亡率はIDDMではワルシャワと東京の男性,ワルシャワとオクラホマの女性で高く,NIDDMではアリゾナ(男)と香港(女)で高かった。
またCVDのリスク因子は,IDDMではSBPとDBP(4施設),蛋白尿と罹病期間(3施設),血清コレステロール値(2施設),NIDDMでは蛋白尿(7施設),SBPと血清コレステロール値(4施設),罹病期間(3施設),DBP(2施設),喫煙(1施設)であった。
●結論 糖尿病患者では,改善可能なCVDのリスク因子として,高血圧と蛋白尿が重要であることが確認された。