編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Wang SL, Head J, Stevens L, Fuller JH: Excess mortality and its relation to hypertension and proteinuria in diabetic patients. The world health organization multinational study of vascular disease in diabetes. Diabetes Care 1996 ;19: 305-312. [PubMed]

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●目的 IDDMおよびNIDDM患者の死亡率が,一般住民と比べてどの程度高いかを明らかにし,糖尿病患者における高血圧および蛋白尿と死亡率との関係を調査した。
●デザイン 疫学,コホート,多施設。
●試験期間 追跡期間は14年(1975~1987年)。
●対象患者 4714例:WHO MSVDDに参加した糖尿病患者(ロンドン,ワルシャワ,香港,東京,スイス,ザグレブ,ベルリン,ハバナ,アリゾナ;ピマインディアン,オクラホマ;ネイティブアメリカンの10集団)。35~55歳。
●方法 1988年1月1日時点で患者の生死状態を調査した(香港は1983年1月1日)。10集団それぞれについて,背景集団と比較した死亡率の増加を標準化死亡率比(SMRs)で評価した。死亡率の増加と蛋白尿/高血圧との関係を糖尿病タイプ別,性別ごとに調査した。
●結果 SMRsは一般的にIDDMのほうが(男性188~685,女性336~790),NIDDMと比較して(男性138~370,女性126~435)高かった。両タイプの糖尿病男女ともに,年齢が増すにつれてSMRsは低下し,糖尿病の罹病期間に応じて増加した。高血圧と蛋白尿の両方がある患者では死亡リスク率が非常に高く,IDDMの男性では11倍,女性では18倍,NIDDMの男性では5倍,女性では8倍であった。蛋白尿と高血圧が存在しなくても,SMRsはIDDM(男性284,女性360)でもNIDDM(男性192,女性236)でも有意に高値を示した。
●結論 両タイプの糖尿病患者の死亡率だけでなく,施設における死亡率についても,各国間でかなりの差が認められた。IDDM患者は一般住民と比較して死亡率がかなり高かった。男女ともに糖尿病患者では,蛋白尿や高血圧が認められなくても,有意に高い死亡率が示された。