編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Head J, Fuller JH: International variations in mortality among diabetic patients: the WHO Multinational Study of Vascular Disease in Diabetics. Diabetologia 1990; 33: 477-481. [PubMed]

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●目的 IDDMおよびNIDDM患者における全死亡,循環器疾患および腎疾患による死亡を数ヵ国で調査した。
●デザイン 疫学,コホート,多施設。
●試験期間 追跡期間は平均6~7年。
●対象患者 4740例:ロンドン,ワルシャワ,香港,東京,スイス,ザグレブ,ベルリン,ハバナ,アリゾナ(ピマインディアン),オクラホマ(ネイティブアメリカン)の10施設でWHO MSVDDに参加した糖尿病患者。33~55歳。
●方法 10施設で,1983年1月1日時点での試験参加者の生死状態を調査した。
●結果 男性での全死亡率は,参加施設間で約3倍の開きがあり,ワルシャワ,ベルリン,ハバナで最も高く,東京とザグレブで最も低かった。香港と東京以外では循環器疾患死の中で虚血性心疾患が最も多かった。香港と東京では脳卒中のほうが多かった。腎疾患死は香港と東京で他の施設より多かった。女性での全死亡率は,ワルシャワとオクラホマで最も高く,東京の約4倍であった。循環器疾患による死亡率は,東京の男性32%,女性0%から,ロンドンの男性67%,女性47%までの開きがあった。ザグレブを除いた全施設で,全死亡率が男性で高かった。男性での循環器疾患,とりわけ虚血性心疾患による死亡率の高さはIDDMでもNIDDMでも同様であった。
●結論 糖尿病患者の死因には各国間で差が認められ,ライフスタイル,環境,人種などの関与が示唆された。