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Hayashi T, Tsumura K, Suematsu C, Endo G, Fujii S, Okada K: High normal blood pressure, hypertension, and the risk of type 2 diabetes in Japanese men. The Osaka Health Survey. Diabetes Care 1999; 22: 1683-1687. [PubMed]

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●目的 日本人において,高値正常血圧または高血圧と,2型糖尿病発症リスクとの関係を調査した。
●デザイン 疫学,前向き。
●試験期間 追跡期間は5~16年。登録期間は1981~1991年。
●対象患者 7594例:大阪のガス会社の男性社員。35~60歳。登録時に糖尿病,空腹時血糖異常(IFG)がない者。
除外基準:2型糖尿病(空腹時血糖値≧126mg/dL,またはOGTT 2時間値≧200mg/dL)。
●方法 35歳以上は毎年の健康診断を2年に一度詳細に実施し,また質問票によるライフスタイルの調査を行った。高値正常血圧の定義は,高血圧歴がなくSBP 130mmHg以上140mmHg未満,DBP 85mmHg以上90mmHg未満とし,高血圧の定義はSBP 140mmHg以上かDBP 90mmHg以上か降圧薬服用とした。
●結果 延べ人数72946例中,2型糖尿病発症数は600例であり,高値正常血圧者も高血圧患者も2型糖尿病発症リスクに関連性があった。正常血圧者に比べると,高値正常血圧者の多重補正後相対リスク(RR)は1.39(95%CI 1.14-1.69),高血圧患者の多重補正後RRは1.76(1.43-2.16)であった。多重補正では,喫煙,BMI,運動量,アルコール摂取などの項目が補正されている。痩せた男性(BMI 22.7kg/m²未満)でさえも,高値正常血圧者の多重補正後RRは1.71(1.20-2.42),高血圧患者では2.02(1.34-3.05)であり,BMI 22.7kg/m²以上の男性では,高値正常血圧者が1.28(1.01-1.63),高血圧患者が1.70(1.34-2.15)であった。
●結論 高値正常血圧や高血圧は,さまざまな因子を補正しても2型糖尿病発症リスクの増加に関与している。