編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Rodby RA, Rohde RD, Sharon Z, Pohl MA, Bain RP, Lewis EJ: The urine protein to creatinine ratio as a predictor of 24-hour urine protein excretion in type 1 diabetic patients with nephropathy. The Collaborative Study Group. Am J Kidney Dis 1995; 26: 904-909. [PubMed]

ここでは,随時尿のP/C比が24UPに取って代わる指標になるのではないかが検討され,蛋白量の少ない場合には指標となる可能性が示唆されたが,今後さらに2型糖尿病患者やUPの少ない症例での検討が必要と考えられる。【稲葉宗通】

●目的 腎症を有する1型糖尿病患者において,随時尿での蛋白・クレアチニン比(P/C)が24時間尿中蛋白排泄量(24UP)の指標となるかを検討した。
●デザイン 無作為,多施設。
●試験期間 一部の症例で3ヵ月以上,追跡。
●対象患者 外来患者229例:腎症を合併した1型糖尿病患者。平均罹病期間は21年。21~54歳(平均年齢37±8歳)。24UPは0.05~13.3g/日の範囲であった。
●方法 来院前日に起床時から24時間蓄尿を行い,来院時に蓄尿を持参。また,来院時に随時尿採取および採血を行った。また,3ヵ月以上の期間に2回検査を行っている33例において,その前後での値を比較した。
●結果 log変換による随時尿におけるP/C比は24UPと強い相関を示し(r=0.90),随時尿P/C比は24UPに取って代わる検査と考えられた。しかし,log変換前の随時尿におけるP/C比と24UPとの相関をみると,標準偏差は大きく,特に24UPの増大とともに大きくなった。経時的有用性の検討では,2回の測定の変化率でP/C比と24UPの相関をみると,全く相関は認められなかった(r=0.138)。
●結論 1型糖尿病患者における随時尿でのP/Cは24UPの指標として,3.5g/日以上の蛋白尿では信頼性に乏しく,蛋白尿の推移をみるのにも適していない。