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バルサルタンは糖尿病発症を抑制するが,心血管疾患のリスク低下は認められず

40ヵ国の耐糖能異常例を対象に,速効型インスリン分泌促進薬ナテグリニドとARBバルサルタンの有効性を検討した2×2のファクトリアル試験。ナテグリニドによるベネフィットは示されず,バルサルタンでは糖尿病新規発症が抑制されたが,大血管障害のリスク低下は認められないことが示された。

NAVIGATORのエビデンス
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耐糖能障害患者において,valsartanの糖尿病発症および心血管イベント低減効果を検討した。
McMurray JJ, et al. N Engl J Med. 2010; 362: 1477-90.
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耐糖能障害患者において,nateglinideの糖尿病発症および心血管イベント低減効果を検討した。
Holman RR, et al. N Engl J Med. 2010; 362: 1463-76.
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耐糖能異常で心血管リスク因子を有する患者において,β遮断薬,スタチン,および利尿薬の使用が新規糖尿病発症リスクに与える影響を比較した。
Shen L, et al. BMJ. 2013; 347: f6745.