循環器トライアルデータベース

VEPARAF
Verapamil plus Antiarrhythmic Drugs Reduce Atrial Fibrillation Recurrences after an Electrical Cardioversion

目的 持続性心房細動(AF)患者において,電気的除細動(EC)後にCa拮抗薬verapamilをIc群またはIII群抗不整脈薬へ追加投与した場合のAF再発抑制効果を検討。
コメント Ca拮抗薬verapamilは除細動後のAF再発抑制に有効であり,除細動前から(他の抗不整脈薬に併用して)投与することが勧められる。(井上
デザイン 無作為割付け,多施設。
期間 追跡期間は3か月。
対象患者 363例。持続性AFに対するECのため紹介を受けたもの。
除外基準:AFの持続が21日以下または18か月以上;洞不全症候群または24時間ホルター心電図において2.5秒を越す心停止の既往;三束ブロックまたは房室ブロック;植込み型ペースメーカー;持続性心室不整脈,心停止,先天性QT症候群の既往;重大な肝,腎機能障害;6か月以内の心筋梗塞または血行再建の既往;EF<35%で重度の心または呼吸機能不全の徴候;年齢18歳未満または85歳超;左房血栓。
治療法 A群(82例):ECの4週前よりamiodarone経口投与。amiodaroneは600mg/日×7日投与後,400mg/日×7日,その後200mg/日を経口投与,F群(80例):ECの3日前よりflecainide 200mg/日を経口投与,A+V群(81例):ECの4週前よりamiodarone経口投与+3日前よりverapamil 240mg/日経口投与,F+V群(81例):ECの3日前よりflecainide 200mg/日+verapamil 240mg/日経口投与,の4群にランダム化。ECの3週以上前よりwarfarin(INR 2~3)による経口抗凝固療法を開始。
追跡期間中のAF再発例は他の治療群に再割付け(A群→ A+V群,F群→ F+V群,A+V群→ A群,F+V群→ F群)し,48時間後に2回目のECを実施。EC後4時間以上,心臓のリズムをモニターにより監視,12誘導心電図を12,24,36時間後に記録。退院後1週,30,90日に診察,12誘導心電図記録。
結果 AF再発は89例(27.5%)。単変量解析では,verapamilとamiodaroneまたはflecainide併用によって,AF再発が35%から20%へ有意に減少した(p=0.004)。Cox比例ハザード回帰モデルによると,EC後の洞調律維持の予測因子は若年,AF持続期間,verapamil投与のみであった。当初の治療でAFが再発した例では,verapamilを中止した患者(A+V→ A,F+V→ F)よりも,verapamilを追加した患者(A→ A+F,F→ F+V)の方が再度のAF再発は有意に少なかった(88% vs 68%,p=0.03)。
★結論★AFの再発は高齢でAFの持続期間が長い場合に頻度が高いが,1c群またはIII群抗不整脈薬に経口verapamilを追加すると,AF再発を有意に減少させる。
文献
  • [main]
  • De Simone A et al: Verapamil plus antiarrhythmic drugs reduce atrial fibrillation recurrences after an electrical cardioversion (VEPARAF Study). Eur Heart J. 2003; 24: 1425-9. PubMed

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収載年月2004.05