循環器トライアルデータベース

VEAPS
Vitamin E Atherosclerosis Prevention Study

目的 心血管疾患(CVD)のリスクの低い健常人において,ビタミンE(DL-α-tocopherol)の補充が無症状性のアテローム性動脈硬化症の進行に与える効果を検討。一次エンドポイントは,Bモード超音波検査法による総頸動脈中膜-内膜肥厚(CCA IMT)。
デザイン 無作為割付け,プラセボ対照,二重盲検,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は平均3年。
対象患者 353例。平均年齢56.2歳(40~82歳)。LDL-C≧130mg/dL。
除外基準:空腹時トリグリセリド>500mg/dL,糖尿病または空腹時血糖値≧140mg/dL,ビタミンEサプリメント常用期間>1年,lipid standardized 血漿ビタミンE>35μmol/L,拡張期血圧≧100mmHg,未治療の甲状腺疾患,血清クレアチニン>2.5mg/dL,生命予後<5年の重篤な疾患,1日>5杯のアルコール摂取。
治療法 ビタミンE群(177例):DL-α-tocopherol 400IU/日,プラセボ群(176例)にランダム化。頸動脈IMT(<0.75mm,または≧0.75mm)により層別化。
試験薬は1日のうち最も脂肪の多い食事の後に服用するよう指導。参加者に3か月ごとに試験薬を郵送し,参加者は食事記録および試験薬のコンプライアンス用紙を返送。6か月ごとの来院により頸動脈超音波検査,バイタルサイン,臨床イベント,試験薬のコンプライアンス,食事,身体活動,喫煙習慣,試験薬外の薬物療法,補助栄養食品使用を確認。
結果 90%(318例)が2年間の治療を完了,このうち81%(258例)を3年間の治療対象とした。一次エンドポイントは両群間で差がなかった。
血漿ビタミンE値は,両群でベースライン時から有意に上昇したが(各群p<0.0001),ビタミンE群の方がプラセボ群に比べ有意に高かった(p<0.0001)。ビタミンE群では血中酸化LDLが有意に低下し(p=0.03),LDL の酸化感受性が有意に低下した(p<0.01)。
★結論★これまでのランダム化比較試験と同様にビタミンE補充による有効性は認められなかった。
文献
  • [main]
  • Hodis HN et al for the VEAPS research group: Alpha-tocopherol supplementation in healthy individuals reduces low-density lipoprotein oxidation but not atherosclerosis; the vitamin E atherosclerosis prevention study (VEAPS). Circulation. 2002; 106: 1453-9. PubMed

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収載年月2003.02