循環器トライアルデータベース

VAMPHYRE
Verapamil and Amlodipine on Autonomic Fuction in Patients with Hypertension at Rest and during Exercise

目的 軽度~中等度高血圧患者において自律神経機能に及ぼす効果を,長時間作用型ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬amlodipineと非ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬verapamilとで比較。
一次エンドポイントは低周波/高周波(LF/HF)比,および圧反射感受性(BRS)。
デザイン 無作為割付け,二重盲検,クロスオーバー,多施設(欧州共同体6か国),intention-to-treat解析。
期間 オープン(プラセボ)期間:4週,二重盲検期間:20週。
対象患者 145例。>18歳,平均年齢51歳。拡張期圧(DBP):95~110mmHg。
除外基準:二次性高血圧が疑われる例,最近の心血管イベント発生例,糖尿病など。
治療法 4週間のプラセボ投与(オープンラベル)後,sequence 1(verapamil 8週間投与→プラセボ4週間投与→ amlodipine 8週間投与),またはDBPが≧95mmHgおよび≦110mmHg,収縮期血圧(SBP)≦180mmHgの場合はsequence 2(amlodipine 8週間投与→プラセボ4週間投与→ verapamil 8週間投与)にランダム化。verapamilは240mg,amlodipineは5mgを投与。試験開始時,プラセボ,各試験薬投与終了時に自律神経機能評価(24時間心拍数変動およびBRSによる短期血圧自律コントロールにより分析)を行った。
結果 SBP/DBPは平均153/100mmHgから,verapamil投与後139/91mmHg,amlodipine投与後138/91mmHgと,降圧は両薬剤で同等であった(p=0.50/0.59)。心拍数はプラセボ投与後のverapamil群65拍/分,amlodipine群69拍/分と,verapamil群で有意に低かった(p<0.0001)。交感/副交感神経活性バランスを表わすLF/HF比はamlodipine群4.66,verapamil群4.10と,amlodipine群が有意に高かった(p=0.001)。BRSはverapamil群8.47msec/mmHg,amlodipine群8.06msec/mmHgでverapamil群が有意に高かった(p=0.01)。短期血圧変動はverapamil群2.87mmHg²,amlodipine群3.68mmHg²と,verapamil後の低下が有意に大きかった(p<0.0001)。血漿ノルエピネフリン値(NE)は,verapamil群1.32nmol/L,amlodipine群1.59nmol/Lと,amlodipine群で有意に高かった(p<0.0001)。
amlodipineはNEおよび心拍変動による交感/副交感神経バランスの亢進を誘引する。BRSで評価した短期の血圧の自律コントロールは,amlodipineよりもverapamilの方が優れていた。従って,ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬に比べ非ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬は降圧効果以外の有効性を有していることが示唆される。
文献
  • [main]
  • Lefrandt JD et al: The effects of dihydropyridine and phenylalkylamine calcium antagonist classes on autonomic function in hypertension; the VAMPHYRE study. Am J Hypertens. 2001; 14: 1083-9. PubMed

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EBM 「循環器トライアルデータベース®」
ライフサイエンス出版
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収載年月2002.04