循環器トライアルデータベース

GAIN
German Atorvastatin Intravascular Ultrasound

目的 冠動脈疾患患者におけるアテローム性動脈硬化の進展抑制効果とプラークのエコー輝度の変化を,HMG-CoA reductase阻害薬atorvastatinによる強化脂質低下療法と通常の脂質低下療法とで比較する。
デザイン 無作為,オープン,多施設,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は12か月。
対象患者 131例。18~75歳。脂質低下療法を受けていない者はLDL-C>160mg/dL,受けている者は>130mg/dLの患者。標的プラークは冠動脈内超音波(ICUS)によりインターベンションの影響を受けていないもの,冠動脈造影により血管径<50%の狭窄と確認されたもの。さらにインターベンションを受けた部位より10mm以上近位側のものを対象とした。
除外基準:左冠動脈主幹部疾患,4週間以内の不安定狭心症,心筋梗塞,EF<40%,二次性高コレステロール血症,重症高トリグリセリド血症(>400mg/dL)など。
治療法 atorvastatin群(65例):20~40mg/日で投与を開始し,目標LDL-C<100mg/dLに達するまで80mg/日まで増量,あるいは通常群(66例):atorvastatinを除く脂質低下薬併用に割付けた。
割付け前と12か月後に冠動脈造影とICUSを実施。
結果 12か月後のLDL-C低下はatorvastatin群で155→ 86mg/dL,通常群で166→ 140mg/dLであった。
平均絶対プラーク容積は通常群の方が増加した(atorvastatin群1.2mm³,通常群9.6mm³, p=0.191)。プラークのエコー輝度指標はatorvastatinの方が大幅に上昇し,%の変化でみて有意な治療効果が認められた(42.2% vs 10.1%, p=0.021)。
★結論★1年間のLDL-C<100mg/dLの脂質低下療法は軽度の狭窄病変の成長を減速するようである。プラークのエコー輝度の有意な増加はプラーク組成の変化によるものと思われる。
文献
  • [main]
  • Schartl M et al: Use of intravascular ultrasound to compare effects of different strategies of lipid-lowering therapy on plaque volume and composition in patients with coronary artery disease. Circulation. 2001; 104: 387-92. PubMed

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収載年月2001.09