循環器トライアルデータベース

KMIC
Korea Medical Insurance Corporation

目的 韓国の中年における心血管疾患リスクを検討する。比較的総コレステロール値(TC)の低い韓国において,低TCが出血性脳卒中(脳内出血,くも膜下出血)の独立したリスク因子であるか否かを検討。一次エンドポイントは追跡期間中に発生した頭蓋内出血,くも膜下出血による入院と死亡。
コメント 我が国で問題となっているのは,高齢者の低コレステロール血症が脳出血と関連するかということである。35~59歳という年齢では関係は見出しにくいと思われる。(桑島
デザイン 前向き観察追跡研究。
期間 追跡期間は1993~'98年の6年間。
参加者 韓国国民の11%に適用されている韓国医療保険(Korea Medical Insurance)に加入している11万4793例。研究開始時に35~59歳の男性。
調査方法 TCを<166.4mg/dL,166.4~<183.0mg/dL,183.0~<199.2mg/dL,199.2~<219.6mg/dL,≧219.6mg/dLに層別化。
結果 出血性脳卒中発症は528例,うち脳内出血が372例,くも膜下出血が98例,不特定の脳卒中が58例であった。TC層別化における脳内出血の相対リスクは,TCの低い数値から順に1.22,0.86,1.08,1.03で,対応するくも膜下出血の相対リスクは1.44,1.13,1.21,1.12であった。
★結論★低TCは韓国人男性の脳内出血,くも膜下出血いずれにおいても独立したリスク因子ではない

[主な結果]
  • Suh I et al: Low serum cholesterol and haemorrhagic stroke in men; Korea medical insurance corporation study. Lancet. 2001; 357: 922-5. PubMed

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収載年月2001.06