循環器トライアルデータベース

AFIST
Atrial Fibrillation Suppression Trial

目的 60歳以上の開胸術施行患者において,抗不整脈薬amiodaroneの経口投与による心房細動(AF)予防効果を検討。
コメント amiodarone群とプラセボ群で退院までの医療費に差はなく,amiodaroneの術前からの投与の効果が期待されるが,冠動脈疾患,心房細動既往,左房拡大例ではamiodaroneの効果は乏しかった。(井上
デザイン 無作為割付け,プラセボ対照,二重盲検,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は30日。
対象患者 220例。平均年齢73歳。術前にβ遮断薬を服用(196例;89%)。
治療法 slow loading群(120例):術前≧5日に割付けと,rapid loading群(100例):術前1日から5日未満に割付けの2群で薬剤の投与量を変更。slow loading群はamiodarone群(64例):200mg×3回/日を術前5日間,400mg×2回/日を施術当日および術後4日目まで投与,プラセボ群(56例)に無作為化。rapid loading群はamiodarone群(56例):400mg×4回/日を術前に1日,600mg×2回/日を当日,400mg×2回/日を術後4日目まで投与,プラセボ群(44例)に無作為化。
結果 AF全体の発生率はamiodarone群(22.5%)の方が,プラセボ群(38.0%)より低かった(p=0.01)。症候性AFは4.2% vs 18.0%とamiodarone群で有意に低かった(p=0.001)。
脳血管イベントの発生率は1.7% vs 7.0%(p=0.04),術後の心室頻拍は1.7% vs 7.0%(p=0.04)とamiodarone群で低かった。β遮断薬の併用はamiodarone群で87.5%,プラセボ群で91%。悪心は26.7% vs 16.0%,30日死亡率は3.3% vs 4.0%,症候性徐脈の発生率は7.5% vs 7.0%,低血圧症は14.2% vs 10.0%と両群間で差はなかった。
★考察★開胸術前から経口amiodaroneをβ遮断薬と併用するとAF発生を予防し,脳血管イベントおよび心室頻拍のリスクを低下させる。
文献
  • [main]
  • Giri S et al: Oral amiodarone for prevention of atrial fibrillation after open heart surgery, the atrial fibrillation suppression trial (AFIST); a randomised placebo-controlled trial. Lancet. 2001; 357: 830-6. PubMed

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収載年月2001.05