循環器トライアルデータベース

ASPECTS
Alberta Stroke Programme Early CT Score

目的 急性前脳梗塞におけるCTの定量的スコア化の有効性,信頼性,有用性を検証。一次エンドポイントは症候性頭蓋内出血,3か月後の機能的転帰。
コメント 超急性期の脳虚血発作では血栓溶解療法を施行する前にCTを行う必要がある。しかし,CTによって早期の虚血性変化を検出できるかは確立していなかった。ASPECTSで評価することにより血栓溶解療法を施行しても自立の回復の見込みの低い患者を予測できるとしている。(中村中野永井
デザイン 多施設(北米の2施設)。
期間 追跡期間は3か月。
対象患者 連続した156例。平均年齢68歳。北米の2病院で1996年3月~1999年5月に,脳梗塞の症発症後3時間以内に血栓溶解薬alteplase静注を受けた患者で,前頭葉の領域に虚血を有すると考えられたもの。
治療法 治療開始前にCTスキャンを実施し,National Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS)により脳卒中の重症度を5段階(0~5,6~10,11~15,16~20,20以上)に分類。頭蓋内出血の検出のため,脳梗塞発症24時間後,および神経学的状態が悪化したときにCTスキャンを実施。中大脳動脈の影響領域をAlberta Stroke Programme Early CT Score(ASPECTS)で10か所を測定,評価。機能的転帰はmodified Rankin scaleで評価。
結果 ベースライン時のASPECTS値は,NIHSSによる脳卒中の重症度に逆相関していた(r=-0.56,p<0.001)。同値は,機能的転帰(p<0.001),症候性頭蓋内出血(p=0.012)の予測因子であった。機能的転帰に対するASPECTSの感度は0.78,特異度は0.96,症候性脳内出血に対しては感度0.90,特異度0.62。ASPECTSに関する観察結果と影響半球に関する情報はよく一致していた(κstatistic:0.71-0.89)。
文献
  • [main]
  • Barber PA et al for the ASPECTS study group: Validity and reliability of a quantitative computed tomography score in predicting outcome of hyperacute stroke before thrombolytic therapy. Lancet. 2000; 355: 1670-4. PubMed

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収載年月2001.04