循環器トライアルデータベース

CABRI
Coronary Angioplasty versus Bypass Revascularisation Investigation

目的 症候性多枝病変において,CABGとPTCAの効果を比較。一次エンドポイントは1年目の死亡率および症状[狭心症のCCS(カナダ心臓血管学会)分類に基づく]。
コメント ほぼ同時期に行われた多枝疾患に対するCABGとPTCAの比較試験-RITA・BARI・EAST・GABI・ERACI trial-と同じ結論になっている。しかし現在,CABGでは動脈グラフトが,PTCAではステントが主流となりstrategyが変化している。さらに低侵襲手術やPTCA後の追加薬物療法・放射線療法等の新たな潮流があり,症例に応じた治療法の選択が重要と考えられる。(中野中村永井
デザイン 無作為,多施設,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は1年。
対象患者 1054例。平均年齢60歳。男性820例,女性234例。CCS III度以上の狭心症が62%,心筋梗塞既往者43%。
治療法 CABG群513例,PTCA群541例に割付け。
結果 死亡数はCABG群で14例(2.7%),PTCA群で21例(3.9%),PTCA群の死亡相対リスク(RR)は1.42[95%信頼区間(CI)0.73-2.76]。血行再建術の再施行率はPTCA群で有意に高かった[再施行なしで1年に達したものはCABG群93.5%,PTCA群66.4%(RR 5.23,95%CI 3.90-7.03,p<0.001)]。PTCA群の方が抗狭心症薬の投与が有意に多く(RR 1.30,95%CI 1.18-1.43,p<0.001),CCS II度以上の狭心症が多かった(RR 1.54,95%CI 1.09-2.16,p=0.012)。この関係は男女ともにみられたが,有意性は女性のみに認められた。
文献
  • [main]
  • CABRI trial participants: First-year results of CABRI (coronary angioplasty versus bypass revascularisation investigation). Lancet. 1995; 346: 1179-84. PubMed
  • [substudy]
  • PTCA,CABG後のQOL:Eur Heart J. 1999; 20: 653-8. PubMed

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収載年月2000.09