循環器トライアルデータベース

CAPARES
Coronary Angioplasty Amlodipine Restenosis Study

目的 PTCA施行患者において,Ca拮抗薬amlodipineの再狭窄および予後に及ぼす効果を検討。エンドポイントは死亡,心筋梗塞,CABGあるいは再PTCAの施行。冠動脈造影上の一次エンドポイントは定量的冠動脈造影(QCA)評価による最小血管径(MLD)の減少。
コメント amlodipineはPTCA後の血管内径の変化に関してはプラセボと差がなかったが,狭心症発症によると考えられる再PTCAの必要度はプラセボに比して有意に少なかった。このことはamlodipineの抗スパズム作用が虚血再発予防に関与している可能性を示している。しかし,本研究は試験期間が4か月と短すぎるので更に長期間での検討が必要。(桑島
デザイン 無作為割付け,二重盲検,プラセボ対照,多施設,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は4か月。
対象患者 635例。安定狭心症。1枝以上の冠動脈病変に対して選択的PTCA(バルーン)治療を行った例。ネイティブの冠動脈に新規の病変を有する症例。
治療法 PTCA施行2週間前に,amlodipine群(318例):最初の1週間は5mg/日投与,その後10mg/日に増量,あるいはプラセボ群(317例)に割付け治療開始。PTCA中に同程度の冠血管トーヌスを達成するためCa拮抗薬nifedipineを投与。全例に抗血小板薬aspirinを投与した。登録前に脂質低下薬,ACE阻害薬,利尿薬,β遮断薬,非心血管薬を服用していたものは試験期間中も服用継続とした。
結果 PTCAを施行した者は585例(92.1%):amlodipine群291例,プラセボ群294例。うち91例(15.6%)でステント植込み:amlodipine群38例,プラセボ群53例(p=0.09)。QCA評価に適する追跡冠動脈造影はamlodipine群で236例,プラセボ群で215例において施行(p=0.08)。平均MLD減少は0.30mm(amlodipine群) vs 0.29mm(プラセボ群)で差がなかった(p=0.84)。PTCAの再施行数は10例(3.1%) vs 23例(7.3%)とamlodipine群で有意に少なかった(p=0.02,相対リスク0.45,95%信頼区間0.22-0.91)。複合エンドポイント(死亡,MI,CABGあるいは再PTCA)の発生率は,9.4%(30例) vs 14.5%(46例)とamlodipine群で有意に低かった(p=0.049,相対リスク0.65, 95%信頼区間0.43-0.99)。
◆1999年第21回欧州心臓病学会において発表:PTCA後の心筋虚血に関するサブスタディでは,運動誘発性ST低下,狭心症,ホルター心電図上の虚血性変化を有する患者の割合は,amlodopine群で低かった(Eur Heart J 1999; 20(suppl): 285)。
文献
  • [main]
  • Jorgensen B et al: Restenosis and clinical outcome in patients treated with amlodipine after angioplasty: results from the Coronary AngioPlasty Amlodipine REStenosis Study (CAPARES). J Am Coll Cardiol. 2000; 35: 592-9. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09
更新年月2000.09