循環器トライアルデータベース

AMISTAD
Acute Myocardial Infarction Study of Adenosine

目的 血栓溶解療法にadenosineを追加した場合,梗塞のサイズが縮小するかを検討。一次エンドポイントは登録後5~7日後の梗塞サイズ。
コメント 前壁梗塞患者に限り著明な梗塞サイズ縮小効果を認めた。ただしadenosine群で院内イベントが多く検討を要する。(
デザイン 無作為割付け,プラセボ対照,オープン,多施設(アメリカの19施設)。
期間 1994年12月~'97年7月登録。SPECT像は平均6日後に測定。
対象患者 236例。梗塞発症から6時間以内。
治療法 登録患者は梗塞部位(前壁あるいは非前壁)によって層別化し,adenosine群:70μg/kg/分を3時間末梢静注,あるいはプラセボ群にランダム化。adenosine静注は血栓溶解療法(alteplaseあるいはstreptokinase)前に開始。梗塞サイズは99mTc sestamibi SPECT像で測定。99mTc sestamibi(20~30-mCi)は血栓溶解療法前に注入,注入後6時間以内にSPECT像を撮影した。
結果 最終梗塞サイズの測定ができたのは197例(83%)。adenosine群で33%の梗塞サイズ縮小を認めた(p=0.03),前壁梗塞群で67%の梗塞サイズ縮小を認めた(adenosine群15% vs プラセボ群45.5%)が,非前壁梗塞群では縮小効果を認めなかった(両群とも11.5%)。adenosine群はプラセボ群より二次エンドポイント(院内での死亡,再梗塞,ショック,うっ血性心不全,脳卒中)の発生率が高い傾向にあった(22% vs 16%,オッズ比1.43,95%信頼区間0.71-2.89)。
★結論★adenosineは梗塞サイズを有意に低下した。大規模臨床試験の必要性を支持する結果である。
文献
  • [main]
  • Mahaffey KW et al for the AMISTAD investigators: Adenosine as an adjunct to thrombolytic therapy for acute myocardial infarction: results of a multicenter, randomized, placebo-controlled trial; the acute myocardial Infarction study of adenosine (AMISTAD) trial. J Am Coll Cardiol. 1999; 34: 1711-20. PubMed

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収載年月2000.09