循環器トライアルデータベース

WHAS
Worcester Heart Attack Study

目的 急性心筋梗塞(AMI)で入院した症例における,再発作と死亡率の時間的推移,および院外での冠動脈心疾患(CHD)死発生率の推移を検討。
デザイン 疫学。
期間 1975年~'81年。
参加者 AMIで入院したことがあり,一~二次退院時診断を受けた米国Worcester市(人口373000人)市民。
調査方法
結果 1975年~'81年の年齢補正をしたAMI初回発症率は,10万人中254例('75年)から280例('81年)に増加し,再発症率も133例('75年)から156例('81年)へと増加。AMIの増加は65歳以上における発症率の上昇によるものであり,65歳未満における発症率に有意な変化は認められなかった。
年齢補正後の入院中の死亡率は22.1%('75年)から20.3%('78年),17.4%('81年)へと減少。'75年,'78年,'81年に退院した患者間では,長期予後に有意な差は認められなかった。年齢補正後の院外CHD死亡率は,人口10万人に対し229例('75年)から147例('81年)へと低下。
本調査は近年のCHD死亡率の低下が,院外でのCHD死の減少およびAMI患者の院内予後の改善を反映しているものと考えられる。

[主な結果]
  • 心不全に進展するAMIは1975~'78年で38%,'93~'95年で33%低下した(p<0.001)。入院中に心不全を合併したAMIの死亡は1975~'78年で33%, '93~'95年で18%低下した(p<0.001)(Spencer FA et al: Twenty year trends (1975-1995) in the incidence, in-hospital and long-term death rates associated with heart failure complicating acute myocardial infarction; a community-wide perspective. J Am Coll Cardiol. 1999; 34: 1378-87.)。 PubMed
  • Goldberg RJ et al: Recent changes in attack and survival rates of acute myocardial infarction (1975 through 1981); the Worcester heart attack study. JAMA. 1986; 255: 2774-9. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09
更新年月2002.08