循環器トライアルデータベース

NHEFS
National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES) I Epidemiologic Follow-up Study

目的 第1回米国健康・栄養調査(NHANES I)参加者の縦断追跡研究。
デザイン 疫学。
期間
参加者 National Health and Nutrition Examination Survey:NHANES IIが実施された1971~'75年の時点で25~74歳であった男女。
NHANES Iには1歳から74歳までの米国民約32000名が参加。栄養不良の心配のある,低所得者,高齢者,出産年齢女性,就学前児童がオーバーサンプリングされた。
NHEFSの対象となる25–74歳は20,729名であり,医学的検査を受けたのは14,407名(70%)であった。
調査方法 NHANES Iの疫学的追跡。1982~'84年,'86年,'87年,'92年に施行。
結果 下記参照
NHANESのホームページ
http://www.cdc.gov/nchs/nhanes.htm


[主な結果]
  • 臨床検査値に基づく危険因子の致死的イベントの予測能は基づかない危険因子と同様である。
    心血管死の80%は途上国で発生しているが,これらの国では臨床検査に基づく予防策には限りがある。臨床検査をせずに同等の精度のあるリスク予測を検証。
    6,186人(男性2,837人,女性3,349人):平均年齢(47.4歳,48.3歳),収縮期血圧(131.0mmHg,133.8mmHg),総コレステロール(男女とも222.5mg/dL),喫煙(36.2%,48.6%);喫煙歴(10.3%,24.9%),BMI(25.5kg/m2,25.8kg/m2),降圧治療例(11.4%,7.7%)。21年間(44,509人・年追跡)で心血管イベント初発は1529例3400件,心血管死は578例(38%)。
    臨床検査値に基づく(laboratory-based)危険因子(年齢,収縮期血圧,喫煙,総コレステロール[TC],糖尿病,降圧治療),臨床検査値に基づかない(non-laboratory-based)危険因子(TCをBMIにする)によるイベント初発予測能は,致死的イベントに限り同様である(Gaziano TA et al: Laboratory-based versus non-laboratory-based method for assessment of cardiovascular disease risk: the NHANES I Follow-up Study cohort. Lancet. 2008; 371: 923-31.)。 PubMed
  • 血清尿酸値の上昇は心血管死亡の独立した有意なリスク因子(Fang J and Alderman MH: Serum uric acid and cardiovascular mortality the NHANES I epidemiologic follow-up study, 1971-1992. National Health and Nutrition Examination Survey. JAMA. 2000; 283: 2404-10.) PubMed
  • 歯肉炎とCHDの関連はなかったが,歯周炎は有意ではないもののCHDイベント発症リスク上昇と関連(Hujoel PP et al: Periodontal disease and coronary heart disease risk. JAMA. 2000; 284: 1406-10.)。 PubMed
  • 肥満,非肥満患者における心血管疾患のリスクと食塩摂取量との関連を検討。9485例。25~74歳(National Health and Nutrition Examination Survey:NHANES Iが実施された1971~'75年の時点)。肥満2688例(男性931例,女性1757例),非肥満6797例。肥満の定義は,BMIが男性27.8kg/m2以上,女性27.3kg/m2以上。食塩およびエネルギー摂取量はベースライン時に,1日摂取量の聞き取り調査を1回行って評価。心血管疾患発症率および死亡率のデータは,医療記録および死亡証明から入手した。脳卒中は680例(うち死亡210例),冠動脈心疾患(CHD)1727例(うち死亡614例),心血管疾患死895例,全死亡2486例。肥満患者では,平均摂取エネルギー量7452kJで食塩摂取量が100mmol多いことが,脳卒中32%増加[相対リスク(RR)1.32,95%信頼区間(CI)1.07~1.64,p=0.01],脳卒中死89%増加(RR 1.89,95%CI 1.31~2.74,p<0.001),CHD死44%増加(RR 1.44,95%CI 1.14~1.81,p=0.002),心血管死61%増加(RR 1.61,95%CI 1.32~1.96,p<0.001),全死亡39%増加(RR 1.39,95%CI 1.23~1.58,p<0.001)に関連していた。非肥満患者では,食塩摂取量と心血管疾患リスクに有意な関連はなかった(He J et al: Dietary sodium intake and subsequent risk of cardiovascular disease in overweight adults. JAMA. 1999; 282: 2027-34.)。 PubMed

▲pagetop
EBM 「循環器トライアルデータベース®」
ライフサイエンス出版
ご不明の点はお問い合わせください
収載年月2000.09
更新年月2008