循環器トライアルデータベース

LARS
Laser Angioplasty of Restenosed Stents

目的 冠動脈ステント植込み後のステント内再狭窄における,エキシマレーザおよび追加PTCA(バルーン)による冠動脈形成術の安全性および有効性を検討。
コメント balloon angioplastyとエキシマレーザを併用することは,ステント内狭窄に対して安全で有効な治療法であり,無作為化試験を実施することを正当化しうる結果であった。冠動脈が穿孔して心タンポナーデになったのは2例(0.5%)であったとしている。。(中村中野永井
デザイン 非無作為,多施設。
期間 追跡期間は退院まで。
対象患者 連続した440例527ステント。平均年齢61歳(30~86歳)。狭心症の程度はCCS(カナダ心臓血管学会)分類でI度が69例(16%),II度が144例(33%),III度が164例(37%),IV度が63例(14%)。nativeの冠動脈へのステント388例,1ステント/枝は287例,2ステント/枝以上が151例。ステント植込みから平均7.5か月。
治療法 concentricあるいはeccentricのレーザカテーテル冠動脈形成術(440例)および,追加PTCA(バルーン,437例)。ベースライン時の冠動脈造影前に,heparin(1000Uをボーラス静注)およびnitroglycerin(100~200μg)を冠動脈内注入。全例にaspirinを経口投与。aspirin治療歴のない例にはaspirin 100mg,あるいは300mg/日を投与し,レーザ形成術後は全例に100mg/日を継続投与。
結果 レーザ形成術の成功率(術後の血管径狭窄≦50%,あるいは2.0mmあるいは1.7mm eccentricレーザカテーテルによる開大の成功)は92%,手技成功率(バルーン形成術の有無に関わらず≦30%の狭窄)は91%。病変長,血管の大小,nativeの冠動脈および静脈グラフトによる成功の有意差は認められなかった。径の大きいあるいはeccentricカテーテルの方が成功率が高く,残存狭窄率は低かった。穿孔発生率はレーザ形成術後が0.9%,バルーン形成術後が0.2%,解離は各4.8%,9.3%。重篤な有害事象は,死亡1.6%(レーザカテーテルに直接の関係はなし),Q波梗塞0.5%,非Q波梗塞2.7%,心タンポナーデ0.5%,ステント損傷0.5%。入院中の再インターベンション施行率は0.9%,バイパス術は0.2%であった。
文献
  • [main]
  • Koster R et al for the laser angioplasty of restenosed stents (LARS) investigators: Laser angioplasty of restenosed coronary stents: results of a multicenter surveillance trial. J Am Coll Cardiol. 1999; 34: 25-32. PubMed

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収載年月2000.09