循環器トライアルデータベース

ATLANTIC
Angina Treatments-Lasers and Normal Therapies in Comparison

目的 難治性狭心症患者において,レーザ心筋内血行再建術(TMR)+薬物治療併用と薬物単独治療の効果を比較。
コメント 従来の薬物治療では症状を十分に軽減しえない比較的安定した狭心症患者に対して,TMRの狭心症症状に対する有効性を示した。(
デザイン 無作為,多施設。
期間 追跡期間は1年。
対象患者 182例。Canadian Cardiovascular Society(カナダ心臓血管学会:CCS)の狭心症分類III度(38%),またはIV度(62%)。可逆性の虚血を有し他の治療が無効な症例。
治療法 TMR+薬物治療併用群92例,あるいは薬物単独治療群90例に割付け。ベースラインの評価は,狭心症の程度,運動耐容時間,Seattle狭心症質問票によるQOL,ジピリダモールTl心筋シンチ試験で行った。
結果 β遮断薬+利尿薬+Ca拮抗薬治療は102例(56%),β遮断薬+利尿薬治療は38例(21%),利尿薬+Ca拮抗薬治療は29例(16%),aspirin服用者は147例(81%),脂質低下薬服用者は137例(75%)であった。運動耐容時間はTMR併用群で65秒(中央値)延長したのに対し,薬物単独群では46秒短縮した(p<0.0001。差の中央値は111秒)。CCS分類がII度以下に改善したものはTMR併用群で47.8%,薬物単独群で14.3%であった(p<0.001)。Seattle狭心症質問票指数は薬物単独群よりTMR併用群で有意な改善を認めた(p<0.001)。死亡数はTMR併用群で5例,薬物単独群で9例,不安定狭心症発症は各37例,69例,心不全あるいは左室不全は各25例,10例であった。
文献
  • [main]
  • Burkhoff D et al for the ATLANTIC investigators: Transmyocardial laser revascularisation compared with continued medical therapy for treatment of refractory angina pectoris: a prospective randomised trial. Lancet. 1999; 354: 885-90. PubMed

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収載年月2000.09