循環器トライアルデータベース

ABCD
Appropriate Blood Pressure Control in Diabetes

目的 2型糖尿病患者において,血圧を軽度に降圧した場合と厳格に降圧した場合で,糖尿病合併症の発症,進行に対する効果を比較。さらに抗高血圧第一選択薬としてのCa拮抗薬nisoldipineとACE阻害薬enalaprilを,糖尿病合併症の進行と予防の点で比較検討。さらに二次エンドポイントとして薬剤間における心筋梗塞(MI)の発症率を比較。
コメント 対象数が少ないこと,二次エンドポイントの成績であること,脱落が非常に多いことなどから信頼性に乏しい試験である。(桑島
デザイン 無作為割付け,二重盲検。
期間 追跡期間は5年。
対象患者 470例。40~74歳。拡張期血圧(DBP)≧90mmHg。
治療法 軽度降圧群の目標DBPは80~89mmHg,厳格降圧群の目標DBPは75mmHg。nisoldipine群(235例)は10mg/日から開始し20~60mg/日と増量。enalapril群(235例)は5mg/日から10~40mg/日と増量。目標血圧に達しない場合には,オープンラベルでmetoprololおよびhydrochlorothiazideを追加投与。
結果 [中間報告]
本発表は高血圧症例におけるnisoldipine群とenalapril群の二次エンドポイント(MI)の発症頻度を比較した成績である。両薬剤間に血圧コントロールの有意差はみられなかった。致死性および非致死性MIの発生はenalapril群で5例,nisoldipine群で25例(p=0.001)であり,リスク比は9.5(95%信頼区間2.3-21.4)で,nisoldipine群で有意に多かった。
文献
  • [main]
  • Estacio RO et al: The effect of nisoldipine as compared with enalapril on cardiovascular outcomes in patients with non-insulin-dependent diabetes and hypertension. N Engl J Med. 1998; 338: 645-52. PubMed
  • [substudy]
  • 2型糖尿病男性患者における,ACE遺伝子の欠失遺伝子多型と左室重量増加の関係:Am J Hypertens. 1999; 12: 637-42. PubMed

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EBM 「循環器トライアルデータベース®」
ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09
更新年月2000.09