循環器トライアルデータベース

CABG Patch
Coronary Artery Bypass Graft Patch

目的 冠動脈疾患例では左室機能障害,加算平均心電図で異常所見のある場合には突然死の危険が高いことが知られている。冠動脈バイパス術時の予防的な除細動器(ICD)植込みが,これらの症例(EF36%未満)の生命予後を改善するか否かを,全死亡をエンドポイントとして,非植込み群と比較。
コメント 突然死のリスク因子をもっている症例に対する予防的なICD植込みの有効性は示されなかった。ICD植込みは,致死的な心室性不整脈合併例に限られるべきである。(井上
デザイン 無作為,オープン,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は平均32か月。
対象患者 900例。80歳未満。
治療法 冠動脈バイパス時にICD(CPI社)を植込み,対照群ではバイパス術のみ。無症候性の心室性不整脈に対する抗不整脈薬の使用は禁止。禁忌のない限りaspirinを投与。
結果 ICD群では101例が死亡(心臓死71例),非植込み群では95例が死亡(心臓死72例)した(p=NS)。
文献
  • [main]
  • Bigger JT Jr et al for the coronary artery bypass graft (CABG) patch trial investigators: Prophylactic use of implanted cardiac defibrillators in patients at high risk for ventricular arrhythmias after coronary-artery bypass graft surgery. N Engl J Med. 1997; 337: 1569-75. PubMed
  • [substudy]
  • 高血圧,末梢血管疾患,心不全,脳卒中歴などの合併症が多いにもかかわらず,糖尿病は左室機能障害患者におけるCABG後の死亡予測因子ではなかった。一方で術後の合併症(浅部胸骨感染症・腎不全)および再入院は有意に高率であった:J Am Coll Cardiol. 2000; 36: 1166-72. PubMed
  • 症候性うっ血性心不全および狭心症が死亡率,合併症発生率に与える影響:Circulation. 1999; 100 (suppl-II): II119-II124. PubMed

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EBM 「循環器トライアルデータベース®」
ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09
更新年月2001.04