循環器トライアルデータベース

NICS-EH
National Intervention Cooperative Study in Elderly Hypertensives

目的 老年者高血圧において,心血管イベントの抑制に対するCa拮抗薬nicardipineとサイアザイド系利尿薬の効果を比較検討。
コメント 長時間作用型Ca拮抗薬と利尿薬の長期予後を比較したわが国の臨床試験であるが,両薬剤で同等の心血管イベント抑制効果を示した。しかし,低カリウム,血圧の上昇などによる脱落を医学的イベントとして含めるとCa拮抗薬のほうが優れていた。(桑島
デザイン 無作為割付け,二重盲検,多施設(日本)。
期間 追跡期間は5年。
対象患者 414例。60歳以上。収縮期血圧が160~220mmHg,拡張期血圧<115mmHg。
治療法 nicardipine群(204例):20mg×2回/日,あるいはtrichlormethiazide群(210例):2mg/日に割付け。
結果 血圧はnicardipine群で172/94mmHg→ 147/81mmHg,trichlormethiazide群で173/93mmHg→ 147/79mmHgと両群で同様の低下がみられた。心血管イベント発生率/1000人・年も両群に有意差は認められなかった(27.8 vs 26.8, p=0.923)。性,年齢で補正後のnicardipine群のリスク比は0.973であった(95%信頼区間 0.514-1.839, p=0.932)。両群で心血管イベントの発症率は同程度に低下した。
文献
  • [main]
  • National intervention cooperative study in elderly hypertensives study group: Randomized double-blind comparison of a calcium antagonist and a diuretic in elderly hypertensives. Hypertension. 1999; 34: 1129-33. PubMed
  • [substudy]
  • 本試験で両薬剤は同等の降圧とともに心血管イベント抑制効果を示したが,低カリウム,血圧の上昇などによる脱落などを医学的イベントとして含めると,Ca拮抗薬のほうが優れていた:Hypertens Res. 2001; 24: 475-80. PubMed

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EBM 「循環器トライアルデータベース®」
ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09
更新年月2006.05