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急性心筋梗塞(AMI)患者への血栓溶解薬rt-PAのfront-loaded投与法とanistreplase(APSAC)のボーラス投与を比較し,梗塞責任血管の早期開存性や再閉塞率に対する効果を検討。 |
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rt-PAのfront-loaded投与法では,APSACのボーラス投与よりも梗塞責任血管の開存性が高かった。rt-PAでは,早期再閉塞がAPSACより多かったが,入院中の再梗塞率は同程度だった。(中村・中野・永井) |
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無作為。 |
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追跡期間は21日。 |
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421例。25~75歳。発症後30分~6時間未満のAMI。 |
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rt-PA群(210例):heparin 5000単位,rt-PA15mgをボーラス投与,続いてrt-PA50mgを30分で,35mgを60分で静注。APSAC群(211例): heparin 5000単位をボーラス投与後,5分でAPSAC30mgボーラス投与。 |
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治療開始90分後の梗塞責任血管の開存率(TIMI grade 2,3)は,rt-PA群84.4%,APSAC群70.3%(p=0.0007)。24~48時間後では,rt-PA群84.9%,APSAC群93.4%(p=0.0268)であったが,14~21日後では88.7%, 90.2%(p=0.6416)。24~48時間後の早期再閉塞率は,rt-PA群174例中10.3%,APSAC群163例中2.5%(p=0.0034)。21日以内の再閉塞率は,rt-PA群2.6%,APSAC群6.3%(p=0.1228)。入院中の死亡は,rt-PA群2.4%,APSAC群8.1%(p=0.0095)。 |
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- [main]
- Neuhaus K-L et al: Improved thrombolysis in acute myocardial infarction with front-loaded administration of alteplase; results of the rt-PA-APSAC patency study (TAPS). J Am Coll Cardiol. 1992; 19: 885-91. PubMed
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