循環器トライアルデータベース

KAMIT
Kentucky Acute Myocardial Infarction Trial

目的 急性心筋梗塞(AMI)患者において,1/2用量の血栓溶解薬t-PAとstreptokinase(SK)の併用療法を,t-PA通常量の治療法と比較。一次エンドポイントは,90分後の開存性。二次エンドポイントは,入院中の再閉塞,左室機能,出血性合併症,虚血症状の再発。
コメント 高価なt-PAの投与量を半減させても同等以上の効果があったことから,費用の削減が期待できる。(中村中野永井
デザイン 無作為。
期間 追跡期間は7日。登録期間は1988年6月から’90年4月まで。
対象患者 216例。18~75歳。AMI発症後6時間未満。
治療法 併用療法群はt-PA10mgをボーラス投与後にt-PA 40mgとSK 150万単位を1時間点滴静注。単独群は,t-PA 10mgボーラス投与後に,50mgを1時間,20mg/時を2時間点滴静注。血栓溶解療法開始前と最初の24時間にlidocaineを2mg/分。aspirin 325mg/日,diltiazem 240mg/日,heparinの点滴静注を7日目まで実施。
結果 90分時での急性開存率は,t-PA単独群64%,併用群79%で有意な差があった(p<0.05)。 フィブリノゲン値は,4時間後にt-PA単独群に比して併用群で明らかに減少し(p<0.0001),この効果は24時間持続した(p<0.0001)。再閉塞(併用群3% vs t-PA単独群10%, p=0.06)と再梗塞(0% vs 4%, p<0.05),緊急バイパス術の必要性(1% vs 6%, p=0.05)は,併用群で低い傾向にあった。7日目では,t-PA単独に比して,併用群の患者で心筋salvageがより顕著にみられた(p<0.05)。
文献
  • [main]
  • Grines CL et al and the Kentucky acute myocardial infarction trial (KAMIT) group: A prospective, randomized trial comparing combination half-dose tissue-type plasminogen activator and streptokinase with full-dose tissue-type plasminogen activator. Circulation. 1991; 84: 540-9. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09