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多枝病変を有する症例における初回血行再建術としてPTCAとCABGを比較。一次エンドポイントは,死亡,Q波梗塞,タリウムでの虚血変化。二次エンドポイントは,臨床転帰,血管造影所見,追加的angioplastyの必要。 |
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CABGとPTCAでは一次エンドポイントに差がなかった。どちらを選択すべきかはQOLや追加的なangioplastyに対する患者の考え方を考慮しなければならない。(中村・中野・永井) |
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無作為,intention-to-treat解析。 |
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追跡期間は3年間。 |
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392例。2枝または3枝疾患を有し,血行再建またはバイパス術を受けていない症例。 |
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PTCA群(198例)もしくはCABG群(194例)。 |
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一次エンドポイントは,CABG群の27.3%,PTCA群の28.8%で発生(p=0.81)。死亡は,CABG群6.2%,PTCA群7.1%(p=0.73)。3年後にCABG群で再バイパス術を要した割合は1%,angioplastyを要した割合は13%で,PTCA群(各22%, 41%)より有意に低かった(p<0.001)。3年後の血管造影では,CABG群で再開通している度合いが大きかった。狭心症の発症率は,CABG群(12%)に比し,PTCA群(20%)で高かった(p=0.039)。 |
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- [main]
- King SB III et al for the emory angioplasty versus surgery trial (EAST): A randomized trial comparing coronary angioplasty with coronary bypass surgery. N Engl J Med. 1994; 331: 1044-50. PubMed
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